FIPランキング【2018】

【野球】FIP(投手能力指標)ランキング ※2018年9月25日終了時点

こんにちは。
すっかりセイバーメトリクスの指標にハマってしまった
てぃー(@th0m0m) です。

以前から要望が多かった投手の能力を表すセイバーメトリクスの指標、
「FIP」をランキングでまとめてみました。
2018年9月25日終了時点となってます。

「FIP(投手能力)」とは簡単にどんな指標かというのを説明しますと・・

「被本塁打」「与四死球」「奪三振」で投手を評価する

これは「完全に投手の責任となる指標のみで評価しよう」という狙いがあります。
一般的に日本では「防御率」を見て投手を評価することが多いのですが、
防御率はどうしても「チーム守備力」と「運」に左右される傾向があります

こういった「運」の要素を極力排除する考え方がセイバーメトリクスの指標になってきます。
もっと詳しく「FIP」について知りたい人は、
野球の指標「FIP」とは?投手の能力を純粋に表す指標
で詳しく解説しています。

野球の指標「FIP」とは?投手の能力を純粋に表す指標
野球の指標「FIP」とは?投手の能力を純粋に表す指標野球の指標「FIP」について解説しています。この指標は投手の能力を純粋に表す指標であり、「奪三振」「与四死球」「被本塁打」の数値から計算式は構成されています。近年注目されている指標なので、ぜひ理解しておきましょう。...

それではさっそく「FIP(投手能力)」のランキングを見ていきたいと思います。

だいたい5分程度で読める内容となってますので、少々おつきあいください。

FIP(投手能力指標)ランキング ※2018年9月25日終了時点

ランキングは「規定投球回数以上」となっています。
また、FIPは防御率と数値が近くなるように調節されており、
防御率と同様に数値が低い方が優秀です。

また、RA(失点率)は9イニングあたりの失点数となります。
防御率は「自責点」で計算しますが、
RAは「失点数」で計算しています。

防御率の計算方法とは?自責点との関係とは?防御率で投手は評価できるのかこの記事ではこんな疑問を解決しています。 「防御率の計算方法」「防御率の意味」「防御率は評価できる指標なのか」。また、防御率を理解するには「自責点とはなにか?」を理解する必要もありますね。この記事では合わせて解説をしています。...

パ・リーグ「FIP」ランキング


パ・リーグですが、「FIP(投手能力)」トップは日ハム上沢投手となっています。
これはどういうことか、と言うと・・・

投手責任(奪三振・与四死球・被本塁打)に対する能力が1番高い

ということで、
先発投手としての能力は1番良いと評価できる・・と見ることができます。
防御率は投手から見た場合「運」の部分が大きいですからね。

もう少し上沢投手の詳細を見てみます。

  • 四球に対して奪三振の割り合いが多い
    ※K-BB%が優秀(コントロール◎)
  • 被本塁打率が低い
    ※HR/9が優秀

ようするに、投手の責任で失点する可能性は低くて優秀・・と考えることができます。

次点では楽天の則本投手となっています。
則本投手は最近「防御率は悪いがFIPが良い」ことから「セイバーの申し子」なんて言われたりもしてますね。
たしかに指標だけ見ると「FIP(投手能力)」は優秀です。
しかし気になるのはWHIP(出塁頻度)、被本塁打率(HR/9)の数値が良くないことですね。

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これは何かきっかけがあれば劇的に改善できる可能性も秘めている・・と指標から見ることもできます。

パ・リーグ防御率トップの岸投手ですが、
FIP(投手能力)は規定投球以上の先発投手中間値あたり。

詳細を見てみると、K-BB%(奪三振-与四死球)は優秀ですが被本塁打率が高いようですね。
ちなみにWHIP(出塁頻度)やLOB%(走者被生還率)は優秀なので、
FIP(投手能力)が高くないことを悲観するほどではない・・
と個人的には見れると思います。

ひとつ注目したいのはFIP(投手能力)が最下位の日ハムマルティネス投手です。
防御率は3.49とそれなりに優秀ですが、
「ツーシームやカットを駆使して打ち取るタイプ」の投手なので、
どうしてもFIPの数値は悪くなります。

なのでこういった投手は「WHIP(出塁頻度)」と合わせて見てあげると良いと思いますが、
マルティネス投手はWHIP(出塁頻度)の数値も良くありません。
指標からはちょっと危なっかしい投手・・ということになりますかね~。

セ・リーグ「FIP」ランキング


セ・リーグのFIPトップは巨人の菅野投手。
防御率もトップ、WHIP(出塁頻度)も優秀です。
走者被生還率を表すLOB%も優秀で文句なしですね~。

横浜ベイスターズの東投手も同じような傾向で優秀な数値です。
セ・リーグは全体的にFIPと防御率の差が多い傾向があるようですが、
数値から気になるのがガルシア投手。
防御率は2.88と優秀ながらもK-BB%(奪三振-与四死球)が低いため、
FIPの数値はあまり良くありません。
WHIP(出塁頻度)が高いもののLOB%(走者被生還率)が優秀のことから、
走者をよくだすものの、
ホームまで返さず粘り強い投球ができているようです。
チームの守備力が下がったり、
何かの歯車が崩れると失点を重ねてしまい、防御率も上がってしまう危険はある・・
とも見て取れます。

まとめ

FIP(投手能力)を見るとき、やはり気になるのが・・・

  • FIPと「防御率」や「RA(失点率)」との差

ですね。
「RA(失点率)-FIP」が大きくマイナス(-1.0以下など)の場合は、
投手の今後をよく気にかけておいた方が良いでしょう。
あくまでも「セイバーメトリクスの視点」から見る場合ですが。

ちなみにUZR(守備指標)はセイバーメトリクスの指標のひとつです。
「セイバーメトリクス」ってなに?という方には、
セイバーメトリクスとは?「指標」と「統計データ」で野球の楽しみを広げるで詳しく解説しています。

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理解しておきたい指標などまとめてありますので、
ぜひどうぞ。

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