日本のプロ野球やメジャーリーグの中継などを見ていると、
この言葉をよく耳にしませんか?
ツーシーム
一見すると球速も速く軌道もストレートのようですが・・・
しかし一般的なストレートは「フォーシーム」とも呼ばれています。
それではこの「ツーシーム」は一般的なストレートである「フォーシーム」と比較して、
どんな違いがあるのでしょうか。
このあたりの疑問を解決していきたいと思います。
- そもそもツーシームとはどういう意味なのか
- ツーシームの軌道
- ツーシームの投げ方
ここに疑問を持っているあなたに参考となれば嬉しいです。
だいたい5分程度で読める内容となってますので、
少々おつきあいお願いします。
ツーシームの握り方と投げ方はシュートと同じ
![ツーシームの握り方](https://i0.wp.com/gogo-fighters.com/wp-content/uploads/2018/04/ツーシーム.jpg?resize=402%2C402&ssl=1)
このように縫い目に指をかけて握ります。
※あえて縫い目にかけずに握る投げ方もあります
投げ方としては、
この握りで「通常のストレート」と同じ投げ方で投げます。
ひと昔前に流行った(?)シュートと同じ握り、投げ方ですね。
この「シュート」が「ツーシーム」と名前を変えて再度流行っている・・
という認識で問題ないかと思います。
ツーシームはボールが1周する間に縫い目(シーム)が2回通過する
ツーシームの「シーム」は「縫い目」を意味します。
さきほど解説した握りでボールを投げることで、
ボールが1周する間に縫い目(シーム)が2回通過することになります。
![ツーシームはボールが1周する間に縫い目(シーム)が2回通過する](https://i0.wp.com/gogo-fighters.com/wp-content/uploads/2019/03/ツーシーム解説2.jpg?resize=282%2C278&ssl=1)
一般的に「フォーシーム」と言われるストレートは、
ボールが1周する間に4回縫い目が通過しています。
すると、どのような違いがでてくるのか。
ツーシームの握り方で投球した場合、
揚力を与える縫い目の数が少ないため揚力が小さくなる
揚力が小さいということは、
ボールが沈んだり、不規則な変化が起こったりします。
また、人差し指や中指にかける力の入れ具合や比率を変えることにより、
微妙にシュートさせたり、
変化をある程度コントロールすることもできると言われています。
これが「ツーシーム」です。
フォーシームに関しては、
フォーシーム(4シーム)とツーシーム(2シーム)の違いとは?
でも解説しています。
![](https://i0.wp.com/gogo-fighters.com/wp-content/uploads/2018/04/e4b9ba89157314da3a6adcc7480d16da_s-2.jpg?resize=320%2C180&ssl=1)
ツーシームの軌道はシュート気味に沈んでいく
一般的にツーシームは「シュート気味に沈む」ような変化をします。
これは動画を見てもらったほうがわかりやすいですね。
西投手のツーシームを見てみてください。
カメラのアングル等も完璧で、非常にわかりやすいです。
※動画はパ・リーグTVより
36秒あたりから注目です。
右打者の内角にズバッと決まっていますね。
ツーシームの効果的な使い方は一般的に・・・
- 外角のボールからストライクに入ってくる「バックドア」
- 内角の抉るようなボールからストライクに入ってくる「フロントドア」
などがあります。
主に外国人投手が得意としています。
フロントドアとバックドアに関しては、
【野球】フロントドアとバックドアの意味とは?絶対忘れない覚え方
で解説しています。
![](https://i0.wp.com/gogo-fighters.com/wp-content/uploads/2018/09/gahag-0078182916.jpg?resize=320%2C180&ssl=1)
まとめ
まとめますと・・・
- 一昔前に流行った「シュート」と同じ握り
- ボール1周目に対して縫い目(シーム)が2回通過するので「ツーシーム」
- 揚力や回転軸の関係で「シュート気味に沈む」
「フォーシーム」や「ツーシーム」は昨今のテレビ中継でも頻繁にでてくる単語です。
しっかりと意味を抑えることで、
野球の楽しみ方が少し広がるかと思います。
その手助けが少しでも、この記事でできたのであれば嬉しいです。
ファイターズドットコムでは「セイバーメトリクスの指標」についても詳しく解説しています。
- セイバーメトリクスについて詳しく知りたい
- セイバーメトリクスでチェックしておいた方が良い指標が知りたい
という方は・・・
セイバーメトリクスとは?「指標」と「統計データ」で野球の楽しみを広げる
をチェックしてみてください。
![](https://i0.wp.com/gogo-fighters.com/wp-content/uploads/2018/08/アイキャッチ-2.jpg?resize=320%2C180&ssl=1)
あれ、ツーシームってフォークの様に鋭く落ちる球の事じゃ無かったでしたっけ~(棒)
と、現横浜の守護神が使う亜細亜大学内で教わった自称ツーシームは関係ないので置いといて、
日本人打者は国際試合を挑むときに中々この球種に対応できていない印象が強いです。
(逆に向こうの打者は日本人が好んで使うフォーシームに面白いように空振りしてくれている)
そろそろ若手日本人でも本格派ピッチャーのツーシーム使いが生まれても良さそうなんですけどね。
(黒田選手は既に引退したレジェンドなので別枠として)
日本人で活躍してるツーシームピッチャーは正直謎ツーシーム使いの山崎選手ぐらいしかいない気がしますし。
>現横浜の守護神が使う亜細亜大学内で教わった自称ツーシーム
山崎選手のツーシームは、
普通の投手よりも「指を開いて投げてる」と聞いたことがありますね。
ということは「フォーク寄り」の球だと思いますが、
正直変化球は本人が「ツーシーム!」といえばツーシームですもんね(笑)
スライダーやカットもそうですが・・
>日本人打者は国際試合を挑むときに中々この球種に対応できていない
そうなんですよね。
そして毎回この話題について議論されますが・・・
正直日本で高いレベルのツーシーム使いが増えない限りは解決不可能だと思います。
そして日本の公式球ではツーシームが動きにくい・・
というのであれば、もうどうにもできないですよね。
・公式球を国際試合で使用する球で統一してしまう
・野手が大量にメジャーで活躍して、その選手たちが日本代表のメンバーを占める
こうならない限りは、
ずっと「動く球」に苦しめられるんだろうな・・・と個人的には思います。