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FIPについて

野球の指標「FIP」とは?投手の能力を純粋に表す指標

こんにちは。
毎日プロ野球のデータを見ながら、あ~でもないこ~でもない・・
と考えを巡らせている
てぃー(@th0m0m)です。

セイバーメトリクスのデータを見てたり、
インターネットで野球談話などをしていると不意にでてくる指標「FIP」。

なんとなく「投手に関する指標」というのはわかりますが、
この「FIP」の意味や目的、計算方法。
質問されたときにあなたは答えられる自信はありますか?

まだまだマイナーな指標なので、
テレビなどの表舞台にででてくることはないようですが、
OPSのように近い将来一般的な指標にもなる未来もあるかもしれません。

この記事では、
そんな「FIP」について解説していきたいと思います。

この記事ではこんなことがわかります。

  • なぜ「FIP」が使用されるのか
  • 「FIP」の計算方法
  • 「FIP」を理解するとどういった考え方ができるのか

結論から言ってしまいますと、
「FIP」は「投手の本当の実力を示す」と言われています。
投手の実力を比較する際、
一般的には「防御率」を使うことが多いと思いますが・・・

防御率は運に左右されすぎるため、参考にはならないのではないか?

という考えのもとに生まれている指標です。
この指標は防御率と数値が近くなるように調整されているため、
「FIP」と「防御率」に大きな差がある場合は・・・

この投手の防御率は運に左右されている部分が大きいのではないか?

と考えることができるわけです。
このあたり詳しく解説していきたいと思います。

5分程度で読める記事になってますので、
少々おつきあいお願いします。

「FIP」の計算式と考え方

FIPの計算式を見ると、
どのような考え方から作られたかわかりやすいと思います。
注目は、どの指標を使って式が作られているか・・です。
細かい計算式は理解しなくてもオッケーです。

FIP(Fielding Independent Pitching)計算式

FIP={13×被本塁打+3×(与四球+与死球-敬遠)-2×奪三振}÷投球回数+リーグ補正値

リーグ補正値の計算式
リーグ全体の防御率-{13×被本塁打+3×(与四球与死球-敬遠)-2×奪三振}÷投球回

どうでしょう?
計算式はやや複雑ですが、それはとりあえず置いておきます。
重要なのはこの点です。

  • 被本塁打
  • 与四死球
  • 奪三振

投手の能力をこの3点で評価しよう・・
というのがこの指標のコンセプトです。

なぜこの3つの数値を使って投手を評価するのでしょうか?

防御率を計算するには「自責点」を使用しますよね。

「自責点」には当然ですが・・・チームの守備力や運の要素も関わってきます。

チームに守備の上手い選手が多ければ自責点は増えにくいと思われますし、
その逆で、守備の悪いチームであれば自責点は増えやすいですよね。

  • ここの部分は「運」であり、投手の責任ではない
  • そのため、完全に投手の責任である「被本塁打」「与四死球」「奪三振」で評価する
  • こういった考えのもとにできているのが「FIP」です。

    「FIP」のランキングや数値を確認する方法

    でも、どこで「FIP」の数値を確認すればよいでしょうか?
    計算式を見てわかるとおり、
    リーグ全体の防御率も算出しないといけないため、
    個人で数値を算出するのは骨が折れますよね。

    これはデルタ社が公表しているので、
    数値を確認したい場合はそちらのサイトを利用しましょう。
    ※外部のサイトに繋がります

    規定投球回数以上の投手のランキングなどであれば、
    無料で確認することができます。
    それ以外の投手や、
    個人別に数値を確認していきたい場合は有料会員になる必要があります。
    僕はだいぶ昔から有料会員になっています(笑)
    面白いデータが豊富ですからね。

    2018年8月18日時点のFIPランキング TOP10

    実際にFIPの数値をランキングで見てみましょう。
    FIPの数値は防御率と同様に低い方が良好です。

    ちょっと注目したいのが、
    防御率に対してFIPの数値が低い投手ですね。
    赤枠で囲ってあります。

    参考までに、上位TOP10の防御率とFIPの「差」は平均0.22です。
    FIPの数値の方が若干高くなる傾向のようですね。

    しかし赤枠で囲った投手は「差」がマイナスとなっています。
    これはこう考えることもできると思います。

    その投手の「奪三振」「与四死球」「被本塁打」などの能力を考慮すると、
    もう少し防御率は良くてもいいのではないか?

    こう疑問をもつこともできるのではないでしょうか。
    この考え方ができるのが「FIP」という指標ですね。

    2018年8月18日時点のFIPランキング ワースト10

    こちらはワースト10のランキングです。
    注目してもらいたいのは「差」が1.0以上ある投手です。
    赤枠で囲ってあります。

    この「差」が大きい投手は・・

    FIPの割に防御率が良すぎるのではないか?
    要するに、現時点では運が強いのではないか?

    こう見ることができます。
    まぁ、式のコンセプト上「奪三振が少ない投手」はFIPが悪くなりますよね。
    要するにゴロを打たせて取るタイプ

    賛否両論がありますが、
    こういった「ゴロを打たせるタイプ」は「運に左右される」と位置付けるのが、
    この指標でもあります。

    まとめ

    まとめますと・・・

    • 「FIP」は投手の責任となる指標のみで計算される
    • 投手の責任とは「奪三振」「与四死球」「被本塁打」
    • 基本的に防御率と同程度の数値となる
    • 防御率との「差」が大きい場合は要注意

    FIPの数値が良い投手=奪三振能力が高く、与四死球や被本塁打が少ない

    となるので、これらの投手が信頼できるのは間違いないと思います。
    問題はFIPが悪い投手。

    個人的には、「FIPが悪い投手=危険な投手」・・と即判断付けはしない方が良いと思います。
    打たせて取る投手が全て運に頼っているか・・と言われると、
    そうとは思えませんし。

    なので、FIPが悪い投手に関しては、
    しっかり細かい内容まで踏み込んで確認することが必要かなぁと考えます。

    ちなみに「セイバーメトリクス」ってなに?という方には、
    こちらで詳しく解説しています。

    理解しておきたい指標などまとめてあります。

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