2019年9月4週終了時点でのUZRランキングです。
また、データはデルタ社が公開しているものを使用しており、
ランキングは「規定守備イニング数以上」を対象としています。
ペナントレースもほとんど日程終了・・という状態になっています。
幾つかのチームが何試合か残していますので、
終了後にまた2019年完全版を更新します。
終盤はずっとショ-トの京田選手に注目していましたが、
最終的にはいつも通り源田選手がショ-トUZRを制する形となりそうです。
西武は日程終了しており、
中日も残り2試合ぐらいですのでここからひっくり返すのは不可能でしょう。
京田選手惜しかったなぁ・・・
そのあたりも含めてUZRのランキングを見ていきたいと思います。
だいたい5分程度で読める内容となっていますので、
少々おつきあいください。
また、「UZR(守備指標)」ってなんだろう・・?というかたは、
守備を「指標」で評価ができる「UZR」とは?理解すると野球の楽しみが2倍に!
で詳しく解説してます。
Contents
ファーストUZRランキング:内川選手が安定して高レベルの数値を残す
UZRの表を見ていただくとわかる通り、
内川選手の安定感が目立つシ-ズンとなりました。
しかもダントツでトップ・・という形になっています。
守備範囲を示すRngRの数値、堅実性を示すErrR、併殺獲得能力を示すDPR。
どれを見てもトップという年齢を感じさせない素晴らしい結果です。
RngR(守備範囲)
- 内川 聖一・・・12.9
- D・ビシエド・・7.4
- 村上 宗隆・・・4.3
ErrR(失策防止)
- 内川 聖一・・・3.9
- 銀次・・・・・・3.4
- 岡本 和真・・・2.1
DPR(併殺獲得)
- 内川 聖一・・・1.5
- 銀次・・・・・・1.5
- 中田 翔・・・・1.4
セカンドUZRランキング:阿部、中村、外崎選手で大激戦
一時期トップだった菊池選手は終盤で数値を下げています。
変わって元気なのが「阿部・中村・外崎選手」の3名です。
その中でも際立つのがUZR2位の中村選手です。
阿部選手と外崎選手のUZRは「バランス型」なのに対して、
中村選手の強みは「圧倒的な守備範囲の広さ」です。
それにしてもUZR最下位の糸原選手ですが・・・
失策防止のErrRの数値は高いのですが、代わりに守備範囲を示すRngRの数字が非常に悪いですね。
少し注目しておきたいところです。
これはパッと見は堅実に守れているように見えますが、
守備範囲が極端に狭いため、結果として守備では貢献できていないということに・・・
僕は正直阪神戦をじっくり見ていたわけではないので、
糸原選手の印象があまりないのですが・・・
阪神ファンの方々から見た感じはどんな印象でしょうか?
ぜひ聞いてみたいところです。
ショ-トUZRランキング:ハイレベルな争いは源田選手が制する
京田選手も大健闘でしたが、最終的には源田選手が突き放してトップ・・という結果となっています。
※現時点で中日は2試合程度残していますが
源田選手は広い守備範囲に加えて、トップレベルの堅実さも併せ持っています。
日ハムの中島選手にも注目です。
UZRは3位の数値ですが、
シ-ズン終盤は出場機会が少なくなったためUZRの数値が伸ばせなかった側面もあります。
ということで、守備イニング数を1000回で揃えて比較する「UZR1000」で見てみますと・・・
ほとんど源田選手と変わらない数値となります。
惜しいですね・・・シ-ズン通してスタメンで出場できていれば・・・
FA宣言はすると思われますが、どうでしょう。
12球団トップレベルの守備力を誇る中島選手。
日ハムとしては「サブ」という位置になる可能性も高そうですが、
必要な選手には変わりありません。
ショートは成長著しい石井選手がいるとはいえ、
1年間通して出場できるかというと微妙ですからねぇ。
サ-ドUZRランキング:大山選手が高橋選手に並ぶ
中盤以降はトップを守り続けていた中日の高橋選手ですが、
終盤にきて大山選手が猛烈に追い上げてきています。
もともと守備のポテンシャルは非常に高い大山選手。
ちょっと失策防止のErrRは悪い数値となってますが、
念広い守備範囲を武器としてきていますね。
RngR(守備範囲)
- 大山 悠輔・・・9.7
- 高橋 周平・・・3.8
- Z・ウィ-ラ-・1.5
ErrR(失策防止)
高橋 修平・・・4.5
宮崎 敏郎・・・4.2
・
・
大山 悠輔・・・-2.2 ←最下位
レフトUZRランキング:金子選手がダントツでトップに
昨年トップだった島内選手が追い上げてきていましたが、
序盤からトップをひた走っていた金子選手がそのままトップで着地・・となりました。
島内選手が序盤、数値が振るわなかったこともあって、
結果としては大きな差がついた形でしたね。
レフトは全体的に守備レベルが低いので、
少し守れる選手が入るとUZRは爆上げ・・となる印象です。
UZRはあくまでも「各ポジションでの相対評価」ですからね。
結構勘違いしている人も多いので要注意です。
センタ-UZRランキング:ルーキ-辰巳選手はゴールデングラブ賞当確?
丸選手が凄い勢いで追い込んできましたが、
神里選手がトップをキープしています。
2位の辰巳選手ですが、これはさすがにゴールデングラブ賞に手が届くんじゃないですか?
守備面は「イメ-ジ」で評価されがちとは言え、
今年のパリ-グ外野手は正直いまひとつな印象です。
実際昨年受賞した西川選手・秋山選手も2019年UZRの数値は悪いです。
ル-キ-ですが、いきなりゴ-ルデングラブ賞に選出されてもおかしくないかと思いますけどね。
どうでしょうか。
神里選手も本来であればゴールデングラブ賞を取ってもおかしくない結果ですが、
丸選手と平田選手は鉄壁だと思うんですよね。
守備はイメ-ジの部分が大きいとはいえ、
昨年受賞した大島選手のUZRは酷い状態となっています。
ここまでくるとさすがにゴ-ルデングラブ賞に選出されるとは考えにくいので・・・
チャンスがあるとすればこのあたりでしょうか。
ライトUZRランキング:亀井選手が大健闘
今年36歳の亀井選手ですが、
ライトでトップに迫るUZRの数値を残しています。
凄いですね・・・年を全く感じさせません。
平田選手は相変わらず抜群の安定感です。
次点で鈴木誠也選手。
大田選手は序盤のマイナスが結構中盤まで響いてましたね。
ちょっともったいない数値となってしまった印象です。
キャッチャ-UZRランキング:梅野選手が変わらずトップ
本来捕手はUZR評価の対象外ですが、
デルタ社では影響範囲が明らかな部分のみ対象として算出しています。
影響範囲が明らかな部分とは・・・
- 盗塁阻止 ※catcher指標
- 捕逸 ※catcher指標
- 併殺獲得能力 ※DPR
- 失策防止の能力 ※ErrR
となっています。
キャッチャーもポジションの特性上、
ほとんど動きはありません。
梅野選手がわずかにトップとなっています。
2018年UZR(守備指標)ランキングの確定版
参考として、2018年のUZR確定版のリンクをこちらに貼っておきます。
まとめ
数チ-ムがあと1~2試合残している状態だったため、
全日程終了してから更新でも良いのでは・・とも思ったのですが、
とりあえず現時点での数値でざっとまとめてみました。
ここからプレ-オフでの戦いに入ってきますし、
そのあとはゴ-ルデングラブ賞が話題になったりもしますからね。
少しでもその参考程度になれば良いな・・と思います。
ちなみにUZR(守備指標)はセイバーメトリクスの指標のひとつです。
「セイバーメトリクス」ってなに?という方には、
セイバーメトリクスとは?「指標」と「統計データ」で野球の楽しみを広げるで詳しく解説しています。
ぜひどうぞ。