2019年9月1週終了時点でのUZRランキングです。
また、データはデルタ社が公開しているものを使用しており、
ランキングは「規定守備イニング数以上」を対象としています。
いや~、ついに京田選手が源田選手を捉えてUZR1位に立ちました。
正直、怪物クラスの源田選手を交わせるのは日ハム中島選手くらいかな・・
と思っていました。
謝らなくてはいけませんね。
そのあたりも含めてUZRのランキングを見ていきたいと思います。
だいたい5分程度で読める内容となっていますので、
少々おつきあいください。
また、「UZR(守備指標)」ってなんだろう・・?というかたは、
守備を「指標」で評価ができる「UZR」とは?理解すると野球の楽しみが2倍に!
で詳しく解説してます。
Contents
ファーストUZRランキング:内川選手の独走以外動きはなく
ファ-ストは大勢決していますね。
内川選手が独走状態で、安定して数値を伸ばし続けています。
それにしても・・・
ここまで毎週数値を伸ばし続けるのは凄いですね。
通常は低迷する時期があったり、
数値を下げるタイミングがあったりするものですが・・・
セカンドUZRランキング:ロッテの中村選手がついにトップに
今年はやや低空飛行気味だった中村選手のUZRですが、
シ-ズン終盤で一気にトップに。
一時期、パリ-ぐのセカンドトップは外崎選手が取るのかな・・とも思いましたが、
地力がありますね~。
菊池選手は8月初めまでは順調でしたが、
ここにきて伸び悩んでいます。
ショ-トUZRランキング:ついに京田選手がトップに!
ここ2年間ショ-トのUZRは源田選手の独走状態でしたが、
今年は一味違います。
京田選手(中日)と中島選手(日ハム)の健闘です。
京田選手がついに源田選手を捉えてトップに立ちました。
それに加えて注目したいのは日ハムの中島選手です。
中島選手は出場機会が少なくなり、
守備イニング数が短い中でのこのUZRの数値となっています。
守備イニング数を1000回で揃えて比較する「UZR1000」で比較してみますと・・・
- 中島 卓也・・20.9(744.1回)
- 京田 陽太・・17.7(1036.1回)
- 源田 壮亮・・16.9(1042.1回)
UZR1000上位3名
※規定守備イニング数以上対象
これはしょうがないのですが、
中島選手がスタメンで出場し続けた場合、
本当にこのような数値になるかどうか見たかったなぁ・・
ちなみにUZR詳細を見てみますと・・・
- ARM (送球貢献)・・捕殺数だけでなく、走者の進塁をどれだけ抑止したかを計る指標
- DPR (併殺貢献)・・併殺が期待される状況で、どれだけ併殺を完成させたかを計る指標
- RngR(守備範囲)・・守備範囲の広さを表す指標
- ErrR(失策防止)・・平均的な失策発生状況と比較し、「どれだけ失策を犯したか」ということから貢献度を計った指標
この3名、数値から見ると結構タイプが違うかもしれません。
- 京田選手→併殺獲得能力が高いバランス型
- 源田選手→守備範囲特化型。堅実性も高い
- 中島選手→堅実性に特化。守備範囲も広い
中島選手の守備範囲指標(RngR)の見かたは要注意です。
守備イニング数が他2名と違うため横の比較はできません。
同イニング頃の源田選手と比較すると「やや劣る」ぐらいでしたので、
守備範囲も非常に広いことは確認しています。
それ以上に中島選手の「堅実性(ErrR)」は目を見張るものがありますね~。
京田選手も残り試合、
このままトップをキープできるか要注目ですね。
サードUZRランキング:大山選手がトップに迫る
高橋周平選手が数値を落とし、
大山選手が数値を上げてきました。
注目するべきは大山選手の守備範囲の広さですね。
守備範囲を示すRngRの数値を見てみましょう。
- 大山 悠輔・・RngR 9.2
- 高橋 周平・・RngR 3.7
守備範囲だけで見ると、
大山選手の異次元さが目立ちますね。
では、なぜ高橋選手がUZRトップとなっているかというと・・
堅実性を示すErrRの数値に大きな差がでています。
- 高橋 周平・・ErrR 4.2
- 宮崎 敏郎・・ErrR 3.6
- B・レア-ド・・ErrR 2.5
- 松田 宣浩・・ErrR 1.6
- 大山 悠輔・・ErrR -2.2
大山選手はここだけ修正できれば、
守備面では怪物レベルにまで上がってくる可能性を秘めてると思うんですよね。
残り試合でどうなるか、楽しみですね~。
レフトUZRランキング:金子選手が独走で差をつける
基本的に動きがないレフトですが、
金子選手がさらに差をつけて独走となっています。
島内選手は後半戦になって、やはり上げてきましたね。
センタ-UZRランキング:丸選手の挽回
センタ-もほとんど動きはありませんがm¥、
丸選手が猛烈な追い込みを見せています。
神里選手、辰巳選手が数値を下げれば、
一気にトップまで見えてくるところまで上がってきましたね。
さすが・・といったところです。
まだまだ目が離せません。
ライトUZRランキング:動きはなく平田選手がトップ
ライトは特に動きはありません。
とにかく平田選手の安定感が際立つシ-ズン・・といったところですね。
キャッチャ-UZRランキング:梅野選手がトップをキープ
本来捕手はUZR評価の対象外ですが、
デルタ社では影響範囲が明らかな部分のみ対象として算出しています。
影響範囲が明らかな部分とは・・・
- 盗塁阻止 ※catcher指標
- 捕逸 ※catcher指標
- 併殺獲得能力 ※DPR
- 失策防止の能力 ※ErrR
となっています。
キャッチャーもポジションの特性上、
ほとんど動きはありません。
梅野選手がわずかにトップとなっています。
2018年UZR(守備指標)ランキングの確定版
参考として、2018年のUZR確定版のリンクをこちらに貼っておきます。
まとめ
まとめますと・・・
- 京田選手がついにUZRトップに立つ
- 大山選手の広い守備範囲に注目
- 大山選手に堅実性が備われば守備面で怪物クラスに?
残り試合も少なくなってきましたが、
UZR争いもひっそりと白熱しています。
特に京田選手、大山選手には要注目ですね!
ちなみにUZR(守備指標)はセイバーメトリクスの指標のひとつです。
「セイバーメトリクス」ってなに?という方には、
セイバーメトリクスとは?「指標」と「統計データ」で野球の楽しみを広げるで詳しく解説しています。
ぜひどうぞ。