2019年8月4週終了時点でのUZRランキングです。
また、データはデルタ社が公開しているものを使用しており、
ランキングは「規定守備イニング数以上」を対象としています。
昨年各ポジションでトップだった・・
- 山川選手
- 松田選手
- 大島選手
などの低迷が目立ってきています。
他には日ハムの西川選手もかなりUZRをマイナスにしています。
そのあたりも含めてUZRのランキングを見ていきたいと思います。
だいたい5分程度で読める内容となっていますので、
少々おつきあいください。
また、「UZR(守備指標)」ってなんだろう・・?というかたは、
守備を「指標」で評価ができる「UZR」とは?理解すると野球の楽しみが2倍に!
で詳しく解説してます。
Contents
ファーストUZRランキング:山川選手の低迷は続く・・・
上位陣の動きはありませんが、
昨年UZRトップだった山川選手の低迷が続いています。
昨年はUZR5.1でファーストトップとなりましたが、
今年はここまでUZR-4.3。
UZR詳細を見てみても・・・・
DPR(併殺貢献)・・0.4 4位
RngR(守備範囲)・・-3.6 8位
ErrR(失策防止)・・-1.0 10位
- ARM (送球貢献)・・捕殺数だけでなく、走者の進塁をどれだけ抑止したかを計る指標
- DPR (併殺貢献)・・併殺が期待される状況で、どれだけ併殺を完成させたかを計る指標
- RngR(守備範囲)・・守備範囲の広さを表す指標
- ErrR(失策防止)・・平均的な失策発生状況と比較し、「どれだけ失策を犯したか」ということから貢献度を計った指標
確実性を示すErrRは昨年も最下位の数値なので「こんなものかな・・」という感じですが、
気になるのは山川選手の長所だった「守備範囲」ですね。
名手中田選手も今年は数値が振るわないので、
いくらファ-ストとはいえなかなか良い数値をキープしていくのは難しいものですね。
そう考えると内川選手の数値が全然落ちてこなくて素晴らしいと思います。
今年36歳。
シ-ズン終盤で疲労もあると思いますが、
ダントツトップを維持・・どころか突き放しにかかっています(笑)
セカンドUZRランキング:阿部、中村選手が差を縮める
セカンドは一時期菊池選手の独走でしたが、
中日の阿部選手、ロッテの中村選手が差をじりじりと縮めてきています。
外崎選手も依然として上位の数値をキープしているため、
今年のセカンドUZR争いは最後まで目を離せなさそうですね~。
特にパ・リーグのゴ-ルデングラブ賞争いが面白くなりそうです。
昨年のイメ-ジのまま中村選手が受賞するのか、
今年素晴らしい動きを見せる外崎選手が受賞するのか。
セ・リ-グはイメ-ジ先行のGG賞は菊池選手が取るような気がしますが・・
ショ-トUZRランキング:日ハム中島選手が再度トップに迫る
最近は京田選手が元気でしたが、
ショ-トで出番がでてきた日ハム中島選手が再び数値を伸ばしてきています。
UZRは積立式のため、
基本的には「守備イニング数が多いほど数値は高い傾向」となります。
そのため守備イニング数を1000イニング換算でそろえる「UZR1000」で見てみますと・・・
- 中島 卓也・・・20.7(UZR1000) 699.2回
- 源田 壮亮・・・16.1(UZR1000) 938.1回
- 京田 陽太・・・15.2(UZR1000) 947.1回
中島選手がトップとなります。
最近売り出し中だった石井選手が故障しているため、
中島選手の出番は増えてきます。
ここからどこまで追い込めるか楽しみですね~。
サードUZRランキング:松田選手が数値を落とし最下位に・・・
サ-ドはほとんど動きがなく、
大勢決していますが・・・
昨年ダントツでトップだった松田選手が最下位に低迷しています。
2週間前までは0付近で踏ん張っていましたが・・・
レフトUZRランキング:金子選手トップで動きはなし
レフトは最近、まったく動きがありませんね。
このまま金子選手がトップで決まりでしょう。
島内選手が数値を伸ばしてきているのが気になりますが・・・
センタ-UZRランキング:神里選手トップは揺るがず
昨年と比較して、
センタ-上位陣メンバ-は入れ替わってしまいましたね。
ダントツトップは横浜の神里選手で動きはありません。
それにしても・・・
昨年絶好調だった中日大島選手が現在最下位となっており、
個人的にはかなり気になっております。
年齢も今年で33歳ということで、
やはりこの部分が大きいのでしょうか?
西川選手の低迷も激しいので、
このあたり近々詳細を記事にしていきたいと思います。¥
ライトUZRランキング:鈴木誠也選手が好調
平田選手のこの安定感は素晴らしいですが、
鈴木誠也選手が数値を伸ばしてきています。
亀井選手も依然として上位を維持していますね。
大田選手はシ-ズン前半の数値が非常に悪かったため、
ちょっと上位陣には届かないですかね~。
平田選手を除いた上位3名の争いに注目です。
キャッチャーUZRランキング:梅野選手のトップは変わらず
本来捕手はUZR評価の対象外ですが、
デルタ社では影響範囲が明らかな部分のみ対象として算出しています。
影響範囲が明らかな部分とは・・・
- 盗塁阻止 ※catcher指標
- 捕逸 ※catcher指標
- 併殺獲得能力 ※DPR
- 失策防止の能力 ※ErrR
となっています。
キャッチャーもポジションの特性上、
ほとんど動きはありません。
梅野選手がわずかにトップとなっています。
2018年UZR(守備指標)ランキングの確定版
参考として、2018年のUZR確定版のリンクをこちらに貼っておきます。
まとめ
まとめますと・・・
- 昨年トップだった山川選手の低迷
- 昨年トップだった松田選手の低迷
- 昨年トップだった大島選手の低迷
昨年各ポジションでトップをとっていた選手の低迷が目立ちます。
やはり年齢によるものが大きいのか・・・
このあたりは来年も引き続き注目して見ていかないといけませんね。
ちなみにUZR(守備指標)はセイバーメトリクスの指標のひとつです。
「セイバーメトリクス」ってなに?という方には、
セイバーメトリクスとは?「指標」と「統計データ」で野球の楽しみを広げるで詳しく解説しています。
ぜひどうぞ。