2019年8月2週終了時点でのUZRランキングです。
また、データはデルタ社が公開しているものを使用しており、
ランキングは「規定守備イニング数以上」を対象としています。
先週に引き続き、京田選手のUZRに注目です。
- 源田選手・・UZR(ショート)16.8
- 京田選手・・UZR(ショート)15.3
数値の差としては、僅かなところまで来ています。
際立っているのは併殺獲得能力を示す「DPR」です。
そのあたりも含めてUZRのランキングを見ていきたいと思います。
だいたい3〜4分程度で読める内容となっていますので、
少々おつきあいください。
また、「UZR(守備指標)」ってなんだろう・・?というかたは、
守備を「指標」で評価ができる「UZR」とは?理解すると野球の楽しみが2倍に!
で詳しく解説してます。
Contents
ファーストUZRランキング:じわりと迫る銀次選手
※訂正:岡本選手のUZRは「-8.8」となります
内川選手のダントツトップは変わりませんが、
その次につける銀次選手がUZRを伸ばしてますね。
村上選手も、守備でも十分に戦力となっている数値を記録しています。
セカンドUZRランキング:菊池選手がトップに返り咲きも激戦に
セカンドは菊池選手がトップに返り咲いてますが、
次点の外崎選手と激戦の模様です。
ユーティリティプレーヤーのイメージが強かった外崎選手ですが、
ひとつのポジションを集中して守らせると、
こうして球界トップクラスの数値を叩き出すという・・・
素晴らしい選手ですねぇ。
今年のパ・リーグGG賞(セカンド)を取りそうな感じです。
ショートUZRランキング:京田選手脅威の追い上げ
京田選手が後半戦から一気に数値を上げています。
昨年のUZRは5.9。
今年も前半終了次点で5.9。
このあたりで落ち着くのかな・・と正直見ていたのですが、
読みは甘かったようで・・・
日ハム中島選手を抜いて源田選手を追い抜くところまでやってきました。
数値の詳細を見てみると・・・
- ARM (送球貢献)・・捕殺数だけでなく、走者の進塁をどれだけ抑止したかを計る指標
- DPR (併殺貢献)・・併殺が期待される状況で、どれだけ併殺を完成させたかを計る指標
- RngR(守備範囲)・・守備範囲の広さを表す指標
- ErrR(失策防止)・・平均的な失策発生状況と比較し、「どれだけ失策を犯したか」ということから貢献度を計った指標
守備範囲のRngRこそ源田選手には届いていませんが、
突き抜けているのは併殺貢献を示すDPR。
この数値が高いということは、
通常であれば併殺を諦めるようなきわどいプレーでも・・・
- 素早い身のこなし
- 強肩
- 攻めることができる「度胸」
で併殺を取っていくことができている・・ということでしょうか。
京田選手の守備をしっかりと追っていかないといけないなぁ・・と反省してます。
サードUZRランキング:大山選手が2位浮上もほとんど動きはなし
サードはほとんど動きがありませんね。
大山選手が少しだけ数値を伸ばしていますが、
特に変化はありません。
レフトUZRランキング:金子選手がトップをキープ
レフトもほとんど大勢決したかな・・というのが正直なところです。
昨年トップだった島内選手ですが、
今年はいまひとつの数値なんですよね。
あとはバレンティン選手が思ったよりも健闘しています。
筒香選手の数値は相変わらず・・・
センターUZRランキング:近本選手が平均値に戻す
トップ3人はいつも通り変わりませんが、
一時期低迷していた近本選手が「平均値」である0付近まで数値を戻してきました。
疲労など色々とあると思いますが、
守備の方は立て直してきている様子ですね。
最終どの程度で着地できるか注目です。
ライトUZRランキング:平田選手抜群の安定感
いや〜、平田選手の安定感は抜群ですね。
地道にUZRの数値を積み重ねていっています。
爆発力のある大田選手は、
今年は波が激しい模様です。
上林選手も苦戦中。
変わりにベテランの亀井選手がやたら元気・・と、
なかなか今年のライトUZRは面白い。
キャッチャーUZRランキング:梅野選手のトップは変わらず
本来捕手はUZR評価の対象外ですが、
デルタ社では影響範囲が明らかな部分のみ対象として算出しています。
影響範囲が明らかな部分とは・・・
- 盗塁阻止 ※catcher指標
- 捕逸 ※catcher指標
- 併殺獲得能力 ※DPR
- 失策防止の能力 ※ErrR
となっています。
キャッチャーもポジションの特性上、
ほとんど動きはありません。
梅野選手がわずかにトップとなっています。
2018年UZR(守備指標)ランキングの確定版
参考として、2018年のUZR確定版のリンクをこちらに貼っておきます。
まとめ
まとめますと・・・
- 京田選手のUZRが絶好調
- 際立つのは併殺指標のDPR
- 守備範囲は源田選手に現状分があり
とにかく京田選手に注目・・・といった感じの1週間でした。
これ、源田選手を抜くのでは?
と思いましたが、DPR(併殺貢献)の数値の特性上、
この数値をこれ以上引き上げるのは難しいのでは・・と思ったり。
※DPR10.0とか見たことないので
なので、やはり鍵を握るのは守備範囲を示す(RngR)になるのかなと思います。
シーズン終盤で選手も疲労困憊だとは思いますが、
コンディションの維持もポイントになるでしょうね。
これ、今年一番の見どころですね〜。
どのような決着になるのか楽しみです。
ちなみにUZR(守備指標)はセイバーメトリクスの指標のひとつです。
「セイバーメトリクス」ってなに?という方には、
セイバーメトリクスとは?「指標」と「統計データ」で野球の楽しみを広げるで詳しく解説しています。
ぜひどうぞ。