2019年7月3週終了時点でのUZRランキングです。
また、データはデルタ社が公開しているものを使用しており、
ランキングは「規定守備イニング数以上」を対象としています。
今回注目したいのは、
ついに日ハム不動のセカンドにまで成長した渡邉選手です。
少し前までは守備に関して不安も見られ、
ファンの間でも「守備がちょっと怖い・・」なんてイメージがあったかもしれませんが、
UZRの推移を見ていると凄まじい成長</span>が見られます。
そのあたりも含めてUZRのランキングを見ていきたいと思います。
だいたい3〜4分程度で読める内容となっていますので、
少々おつきあいください。
また、「UZR(守備指標)」ってなんだろう・・?というかたは、
守備を「指標」で評価ができる「UZR」とは?理解すると野球の楽しみが2倍に!
で詳しく解説してます。
ブログ記事内の動画ですが、
「パ・リーグTV」の動画を埋め込みしています。
Contents
ファーストUZRランキング:課題が残る岡本選手の守備?
最近動きがまったくないファーストUZRですが、
巨人の岡本選手のUZRは少し気になりますね。
昨年の2018年も大幅マイナス7.3。
今年も現時点でマイナス6.6。
特徴としては「RngR(守備範囲)」の数値が非常に悪いですね。
岡本 和真・・RngR(守備範囲)-7.4
※最下位の数値
まだ22歳ということで、
ここからの向上に期待したいですが・・・
【注目】セカンドUZRランキング:成長する日ハム渡邉選手
成長著しい渡邉選手。
UZRの数値も右肩上がりに上昇中。
開幕当初、5月18日の段階ではマイナス3.3まで悪化してますが・・・
少しづつ改善していき、
ついにプラスまでやってきましたね。
UZRの内訳も見てみましょう。
内野のUZRは、
「DPR(併殺貢献)、RngR(守備範囲)、ErrR(失策防止)」で構成されています。
- ARM (送球貢献)・・捕殺数だけでなく、走者の進塁をどれだけ抑止したかを計る指標
- DPR (併殺貢献)・・併殺が期待される状況で、どれだけ併殺を完成させたかを計る指標
- RngR(守備範囲)・・守備範囲の広さを表す指標
- ErrR(失策防止)・・平均的な失策発生状況と比較し、「どれだけ失策を犯したか」ということから貢献度を計った指標
注目したい点はRngR(守備範囲)の数値です。
現時点でRngR2.5はセカンド規定以上の選手で3位の数値。
菊池選手や中村選手にこそ敵わないものの、
外崎選手や山田選手を抑えて3位に位置しています。
併殺貢献を示すDPRの数値が大きくマイナスとなってしまっているのがもったいないですね。
これが12球団平均まで上がってくれば、
UZRの数値も12球団トップクラスまで持ってこれそうです。
日ハムは石井選手や平沼選手も急成長しているだけに、
内野手の未来は明るいかもしれません。
ショートUZRランキング:源田がついにトップに!
予想はしていましたが、
ここでついに源田選手がUZRトップに立ちました。
最近中島選手の出場が少なくなったこともありますが、
源田選手はいつも元気ですね~。
詳細は来週あたり取り上げようと思っていますが、
相変わらずバケモノのような守備範囲を見せており、
安定してトップを爆走していきますね。
あとは大和選手も今年は好調ですね。
昨年は随時UZR0付近をウロウロしていましたが、
今年は大きくプラスとなっています。
サードUZRランキング:ウィーラー選手が好調
トップをひた走る高橋周平選手が故障・・・
サードのUZRはちょっと層が薄いな・・と感じていますが、
その中でウィーラー選手が好調のようです。
それにしても、
松田選手は今年一気に数値が下がっていますね~。
年齢的なものもあるかもしれませんが・・・
昨年は断トツトップのUZR13.5を記録。
しかし今年は常に0付近の数値。
こんな時にこそ、
潜在能力が高そうな大山選手にも期待しているのですが・・・
レフトUZRランキング:際立つ筒香選手の大幅マイナス
トップは変わらず金子選手となっていますが、
今年は最下位の位置に筒香選手・・となっています。
思ったよりもバレンティン選手が頑張っているみたいなんですよね。
筒香選手のUZRは現時点でマイナス13.2。
昨年2018年はマイナス11.7。
まぁ、打撃で魅せてくれれば良いのでしょうけど・・
センターUZRランキング:好調キープの神里選手と辰己選手
上位2人は安定していますね。
神里選手と辰己選手がセンターUZRで存在感を見せています。
それにしても・・・
昨年ゴールデングラブ賞を受賞した選手ですが、
今年ほとんどマイナスの数値となってますね。
※丸選手以外
UZRの数値から考えると、
今年のゴールデングラブ賞争いは面白いことになりそうですが、
どうでしょうか。
ライトUZRランキング:平田選手のUZR1000注目!
平田選手は安定してUZRで高数値を叩き出していますね~。
それに次いで大田選手が追う展開。
注目したいのは、
守備イニング数は平田選手の方がかなり少ない状況なんですよね。
なので守備イニング数を1000回換算で比較するUZR1000を見てみますと・・・
- 平田 良介・・20.7(UZR1000)
- 大田 泰示・・ 9.1(UZR1000)
- 上林 誠知・・ 8.4(UZR1000)
基本的にUZRは守備イニング数が多い選手が有利なので、
同じ守備イニング数換算で並べてみると、
平田選手が如何に抜きんでているかがわかります。
大田選手は開幕当初、
しばらく大幅マイナスを走っていたのが効いてますかね~。
キャッチャーUZRランキング:梅野・若月・甲斐選手が並ぶ
本来捕手はUZR評価の対象外ですが、
デルタ社では影響範囲が明らかな部分のみ対象として算出しています。
影響範囲が明らかな部分とは・・・
- 盗塁阻止 ※catcher指標
- 捕逸 ※catcher指標
- 併殺獲得能力 ※DPR
- 失策防止の能力 ※ErrR
となっています。
キャッチャーは数値の特性上、
あまり大きく数値は動かないのですが・・・
梅野・若月・甲斐選手の3選手が同数値で並んでいる状況です。
今年はこのままこんな感じで進んでいきそうですね。
2018年UZR(守備指標)ランキングの確定版
参考として、2018年のUZR確定版のリンクをこちらに貼っておきます。
まとめ
まとめますと・・・
- 著しい渡邉選手の成長
- 源田選手がいつも通りショートでトップに
当初は打撃を買われての起用でしたが、
守備も急成長している渡邉選手に要注目ですね!
ちなみにUZR(守備指標)はセイバーメトリクスの指標のひとつです。
「セイバーメトリクス」ってなに?という方には、
セイバーメトリクスとは?「指標」と「統計データ」で野球の楽しみを広げるで詳しく解説しています。
ぜひどうぞ。