2019年7月1週終了時点でのUZRランキングです。
また、データはデルタ社が公開しているものを使用しており、
ランキングは「規定守備イニング数以上」を対象としています。
今回少し注目したいのが王柏融(ワン・ボーロン)選手のUZR(守備指標)です。
入団前は・・・
守備はあまり期待できないのでは??
という話もあったと思いますが、
現段階ではレフトUZRでトップクラスの数値を残しています。
UZR1000ではレフトでトップとなっていますね。
※守備イニング数は若干規定値に達していませんが
思ったよりも堅実な守備をみせており、
守備範囲もレフトとしては結構広いです。
そのあたりも含めてUZRのランキングを見ていきたいと思います。
だいたい3〜4分程度で読める内容となっていますので、
少々おつきあいください。
また、「UZR(守備指標)」ってなんだろう・・?というかたは、
守備を「指標」で評価ができる「UZR」とは?理解すると野球の楽しみが2倍に!
で詳しく解説してます。
ブログ記事内の動画ですが、
「パ・リーグTV」の動画を埋め込みしています。
Contents
ファーストのUZRは内川選手が独走
昨年は山川選手や井上選手で大激戦となっていましたが、
今年の2019年は内川選手が他を寄せ付けないペースで独走ですね。
中田選手も守備では動きが良くなく、
UZRの数値はハッキリと悪化しています。
今年はこのままいきそうですね~。
セカンドは日ハム渡邉選手のUZRが少しづつ改善傾向!
あまり大きな動きがないセカンドですが、
日ハム不動(?)のセカンドに成長した渡邉選手が頑張っています。
常にマイナスを叩き出していたUZRの数値ですが、
ここにきて12球団平均に近いマイナス0.2まで向上。
もう一息・・・
守備を見ていても、
ちょっと怖い時こそありますが無難に捌いてくれていますし、
結構好プレーも見せています。
打撃も成長著しいだけに今後も注目ですね!
開幕当初渡邉選手の動きが硬い守備
ショートUZRは「守備範囲の源田選手」と「堅実さの中島選手」の2強
ショートは中島選手と源田選手のハイレベルな戦いです。
そして、今年は楽天の茂木選手も好調ですね。
UZR3位の位置に付けています。
UZRの内訳詳細も見ていきましょう。
内野のUZRは、
「DPR(併殺貢献)、RngR(守備範囲)、ErrR(失策防止)」で構成されています。
- ARM (送球貢献)・・捕殺数だけでなく、走者の進塁をどれだけ抑止したかを計る指標
- DPR (併殺貢献)・・併殺が期待される状況で、どれだけ併殺を完成させたかを計る指標
- RngR(守備範囲)・・守備範囲の広さを表す指標
- ErrR(失策防止)・・平均的な失策発生状況と比較し、「どれだけ失策を犯したか」ということから貢献度を計った指標
源田選手の最大の特徴は広い守備範囲。
今年もRngR(守備範囲)の数値はトップをひた走っています。
日ハム中島選手は守備範囲も広いのですが、
何より目立つのがErrR(失策防止)の高さです。
普通の選手であれば失策となる可能性が高い打球も捌けている・・
と見かたができ、
広い守備範囲に加えて堅実な守備というのが見受けられます。
高橋周平選手のUZRに注目!サードでは12球団断トツトップ
開幕してしばらくは阪神大山選手がトップを走っていましたが、
ここ最近は高橋周平選手が好調です。
既にUZRはサード12球団で断トツトップ。
独走態勢となっており、他を寄せ付けません。
次点でビヤヌエバ選手、ウィーラー選手。
大山選手もほとんど差が無く4位になっています。
日ハム王柏融(ワン・ボーロン)のUZR(守備)はレフト12球団トップクラス
日ハムの王柏融(ワン・ボーロン)ですが、
まだ守備イニングは規定外のため通常ランキングには顔を出してきませんが・・・
ちょっとレフトUZR詳細を見てみましょう。
もう少しで規定に載ってくるため、
王柏融(ワン・ボーロン)も追加します。
どのあたりのUZRになっているでしょうか?
守備イニング数は少ないながらも、
UZRは3位の位置です。
UZRは基本的に、
守備イニング数が多いほど数値も高くなる傾向があるため、
この少ない守備イニングでこのUZR数値は立派と言えるのではないでしょうか。
守備イニングを1000回換算で計算する「UZR1000」を見てみましょう。
- 王 柏融 ・・13.6(UZR1000)
- 西川 龍馬・・10.8(UZR1000)
- 金子 侑司・・9.1 (UZR1000)
UZR1000では王柏融(ワン・ボーロン)がトップとなります。
開幕当初の触れ込みでは「守備は期待できない」という話もありましたが、
予想以上に頑張ってくれています。
まとめるとこんな感じです。
- 守備範囲はレフトとしてはかなり広い
- 堅実な守備
- 肩や送球指標(ARM)はあまり良くない
ライトやセンターでは厳しいと思いますが、
レフトとしては優秀です。
今後も要注目ですね!
センターのUZRは楽天辰己選手が追い上げ中!
断トツでトップは神里選手となっていますが、
楽天の辰己選手がここにきて好調。
じわじわと追い上げています。
センターのUZR詳細を見てみましょう。
辰己選手も非常に守備範囲(RngR)が広いですね~。
それにしても気になるのが日ハム西川選手。
昨年までは12球団トップクラスのRngR(守備範囲)を誇っていましたが、
今年はイマイチな数値となっています。
特に送球貢献を示すARMの数値。
残念ながら西川選手の肩は良くない・・という話は誰もが知っていることですが、
ARM(送球貢献)の数値も12球団断トツでワースト1位の数値。
う~ん・・日ハムはそろそろセンターの後継者が育ってこないと厳しくなりそう・・・
安定している平田選手のUZR
ライトは大田選手が故障で休養中。
それにしても平田選手の守備は安定していますね~。
昨年もそうですが、
常にUZRトップの位置におり、数値も下がってきません。
素晴らしい選手だと思います。
キャッチャーのUZRは甲斐選手と梅野選手・若月選手の3強
本来捕手はUZR評価の対象外ですが、
デルタ社では影響範囲が明らかな部分のみ対象として算出しています。
影響範囲が明らかな部分とは・・・
- 盗塁阻止 ※catcher指標
- 捕逸 ※catcher指標
- 併殺獲得能力 ※DPR
- 失策防止の能力 ※ErrR
となっています。
キャッチャーはほとんど動き無しですね。
いつも通り甲斐選手がトップです。
しかし、梅野選手と若月選手がすぐ下まで来ており、
差は少し縮まってきていますかね。
要注目です!
2018年UZR(守備指標)ランキングの確定版
参考として、2018年のUZR確定版のリンクをこちらに貼っておきます。
まとめ
まとめますと・・・・
- 王柏融(ワン・ボーロン)の守備は思ったよりも良い
- ただし、送球の指標(ARM)は良くない
- 日ハム西川選手のUZRが悪化している
- ショートは相変わらず源田選手と中島選手の2強
王柏融(ワン・ボーロン)選手の守備は今後も注目していきたいですね。
1年シーズン終了したときに、どの位置にいるか・・・
レフトではUZRトップ狙えそうなので楽しみですね。
ちなみにUZR(守備指標)はセイバーメトリクスの指標のひとつです。
「セイバーメトリクス」ってなに?という方には、
セイバーメトリクスとは?「指標」と「統計データ」で野球の楽しみを広げるで詳しく解説しています。
ぜひどうぞ。