2019年6月3週終了時点でのUZRランキングです。
また、データはデルタ社が公開しているものを使用しています。
毎回「中島選手と源田選手」のUZRについて書いているような気がします。
圧倒的な守備範囲の広さを見せる源田選手と、
12球団トップの確実性を見せる中島選手。
この2人の争いは相変わらず激しいです。
しかし、少しづつ源田選手のRngR(守備範囲)の数値が抜けてきたかな・・
といったところでしょうか。
そしてサードの「高橋選手と大山選手」のUZR争いも面白いところです。
この2人、少し数値の傾向も違いますよね。
- 守備範囲が広い→大山選手
- 確実性が高い→高橋選手
2019年の現段階ではこのような傾向となっています。
そのあたりも含めてUZRのランキングを見ていきたいと思います。
だいたい3〜4分程度で読める内容となっていますので、
少々おつきあいください。
また、「UZR(守備指標)」ってなんだろう・・?というかたは、
守備を「指標」で評価ができる「UZR」とは?理解すると野球の楽しみが2倍に!
で詳しく解説してます。
ブログ記事内の動画ですが、
「パ・リーグTV」の動画を埋め込みしています。
Contents
ファーストUZRランキング:内川選手の独走
ファーストのUZRと言えば、
あまり差が開きにくい印象がありますが・・・
今年は内川選手が毎週のように差を広げていきます。
今年の内川選手、守備範囲が広いんですよね。
守備範囲を示すRngRの数値が抜群です。
- 内川聖一・・RngR6.5
- 鈴木大地・・RngR2.3
- 山川穂高・・RngR2.0
内川選手は今年で36歳となりますが、
まだまだ元気ですね~。
セカンドUZRランキング:オリックス福田選手が猛追
オリックスの福田選手が猛追しています。
UZRの数値では菊池選手に次いで2位ですが、
守備イニング数を1000回で換算した「UZR1000」では菊池選手を抜いてトップとなっています。
UZRは基本的に守備イニング数が多ければ数値も高い傾向となります。
ようするに、
同じ守備イニング数であれば福田選手がトップ・・という見方もできますね。
その後ろにはハイレベルなユーティリティプレーヤー外崎選手もいます。
なかなか面白くなってきました。
2019年オープン戦:福田選手(オリックス)の守備
2018年5月:福田選手(オリックス)の活躍
ショートUZRランキング:守備範囲の源田vs確実性の中島
ショートは相変わらず2人が飛びぬけていますね。
ただし、詳細を見てみますと少し傾向に差が出てきています。
- 守備範囲12球団トップの源田選手
- 確実性12球団トップの中島選手
- ARM (送球貢献)・・捕殺数だけでなく、走者の進塁をどれだけ抑止したかを計る指標
- DPR (併殺貢献)・・併殺が期待される状況で、どれだけ併殺を完成させたかを計る指標
- RngR(守備範囲)・・守備範囲の広さを表す指標
- ErrR(失策防止)・・平均的な失策発生状況と比較し、「どれだけ失策を犯したか」ということから貢献度を計った指標
しかし、ErrR(失策防止)の数値はこれ以上爆発的に伸びる・・
ということはあまり考えられないので、
守備範囲で差をつけに来ている源田選手が1位となり、
独走していく未来も見えます(笑)
源田選手はやっぱりバケモノですねぇ。
中島卓が教える内野守備の基本動作
僕は現役の時サードやってましたが、
打球にビビッて少し腰を落としすぎていたかも・・・
2019年6月:源田 捕球から送球までの動きが速い‼
いや~、やっぱり上手いですね。
気持ちの良い守備。
サードUZRランキング:確実性が高い高橋周平選手の守備
こちらは高橋周平選手が抜け出してトップとなっています。
守備範囲(RngR)の数値も良いのですが、
こちらも日ハム中島選手と同じくErrR(失策防止)の数値が秀逸です。
しかし大山選手はちょっともったいないですね。
RngR(守備範囲)の数値はサードで12球団トップですが、
ErrR(失策防止)の数値をかなり落としています。
12球団ワーストですね。
ちょっと両極端になってしまってます。
レフトUZRランキング:西武金子選手がトップに!
広島の西川選手が数値を落としているため、
西武の金子選手がトップに。
レフトはこの2人に割って入ってこれる選手はいないですかね~。
センターUZRランキング:楽天の辰己選手が好調?
トップ2人は変わりませんが、
楽天ルーキーの辰己選手が3位の位置に。
守備イニング数がまだ少ないのですが、
なかなかの守備力を見せているようです。
それにしても・・・
センターUZR上位3人は新しい顔・・ということで、
世代交代の波が少しづつきていますかね?
昨年ゴールデングラブ賞を獲得した選手は、
数値としてはほとんど苦戦している状況です。
ライトUZRランキング:巨人の亀井選手の注目が集まる
いや~、亀井選手が凄いな・・・
今年36歳ですが「UZR1000」では現段階で2位の位置に。
年齢を感じさせないUZRの数値に脱帽です。
まだ守備イニング数が少ないので、
今後に要注目ですね~。
キャッチャーUZRランキング:甲斐選手トップは変わらず
本来捕手はUZR評価の対象外ですが、
デルタ社では影響範囲が明らかな部分のみ対象として算出しています。
影響範囲が明らかな部分とは・・・
- 盗塁阻止 ※catcher指標
- 捕逸 ※catcher指標
- 併殺獲得能力 ※DPR
- 失策防止の能力 ※ErrR
となっています。
キャッチャーはほとんど動き無しですね。
いつも通り甲斐選手がトップです。
2018年UZR(守備指標)ランキングの確定版
参考として、2018年のUZR確定版のリンクをこちらに貼っておきます。
まとめ
まとめますと・・・
- 内川選手の独走が止まらない
- 源田選手が今後差をつけてトップになりそう
- 高橋周平選手の守備に注目
源田選手の守備範囲の広さは相変わらず健在ですね。
疲れ知らずのバケモノです・・・
ちなみにUZR(守備指標)はセイバーメトリクスの指標のひとつです。
「セイバーメトリクス」ってなに?という方には、
セイバーメトリクスとは?「指標」と「統計データ」で野球の楽しみを広げるで詳しく解説しています。
ぜひどうぞ。