2019年6月2週終了時点でのUZRランキングです。
また、データはデルタ社が公開しているものを使用しています。
今週は先週と数値を比較しても、
あまり大きな動きは無かったかな・・
という印象です。
それにしても、
毎週数値を追いかけてる人はご存知かと思いますが、
巨人の坂本選手のUZRが今年はよくないんですよね。
昨年は「ショートで2位」という結果でしたが、
今年は大きくマイナスを記録しています。
そろそろ年齢によるものが効いてきたのでしょうか・・?
そのあたりも含めてUZRのランキングを見ていきたいと思います。
だいたい3〜4分程度で読める内容となっていますので、
少々おつきあいください。
また、「UZR(守備指標)」ってなんだろう・・?というかたは、
守備を「指標」で評価ができる「UZR」とは?理解すると野球の楽しみが2倍に!
で詳しく解説してます。
Contents
ファーストUZRランキング:19歳の村上選手が健闘!
今年は内川選手がずっとトップを走り続けています。
その中で健闘しているのは、
やはりヤクルトの村上選手ではないでしょうか。
19歳という若さでありながら、
UZRはマイナス0.4とほぼ平均レベルの守備をこなしています。
村上 宗隆 UZR・・-0.4
- DPR(併殺獲得) ・・0.2
- RngR(守備範囲)・・-0.7
- ErrR(失策防止)・・0.2
守備詳細を見ても、
守備範囲こそややマイナスを記録していますが、
その他の数値は平均以上守れています。
経験を積めば守備範囲の数値も上がってくるでしょう。
それに加えてあの打撃力。
これは楽しみですね〜。
同年代の清宮選手も負けずに頑張って欲しいところです。
セカンドUZRランキング:中日阿部選手が好調でトップに迫る
気がつけばセカンドは横一線の激しい戦いに・・・
トップは相変わらずの菊池選手ですが、
迫ってきているのが中日の阿部選手。
1000イニング換算で見る「UZR1000」を見ても分かる通り、
守備イニング数が少ないながらも2位の位置につけています。
上位常連の「ヤクルト山田選手」と「中村選手」が低迷している現状ですので、
トップまで狙えるかもしれません。
阿部選手の守備に要注目です。
ショートUZRランキング:源田選手がじわりと迫る。安定した化け物選手。
今年はこのUZRランキングで、
毎週のように「どこまで中島選手が逃げれるか・・」と言ってきましたが、
ついに源田選手が中島選手を射程圏に捉えました。
中島選手もUZRの数値を毎日積み重ねており好調ですが、
相手は化け物源田選手です。
毎年化け物かのように安定して飛び抜けた数値を叩き出す源田選手ですが、
今年もやってきましたね。
体力も抜群で、後半戦に入るとさらに数値を伸ばしてくるんですよね〜。
疲れ知らずなんでしょうか・・・
低迷する巨人の坂本選手
少し・・というかかなり気になるのが巨人の坂本選手です。
毎年UZR上位に位置していた坂本選手ですが、
今年は大きくマイナスを記録しており、
かなり気になるところです。
今年で30歳。
年齢的なものが効いているのでしょうか?
UZR詳細を見てみましょう。
注目は「坂本選手のRngR(守備範囲)です」。
- ARM (送球貢献)・・捕殺数だけでなく、走者の進塁をどれだけ抑止したかを計る指標
- DPR (併殺貢献)・・併殺が期待される状況で、どれだけ併殺を完成させたかを計る指標
- RngR(守備範囲)・・守備範囲の広さを表す指標
- ErrR(失策防止)・・平均的な失策発生状況と比較し、「どれだけ失策を犯したか」ということから貢献度を計った指標
今年の坂本選手、
守備範囲を示すRngRの数値が非常に悪くなっています。
確かに年々悪化傾向ではありましたが・・・・
坂本 勇人 RngR(守備範囲)の数値
- 2014年・・15.0
- 2015年・・25.0
- 2016年・・10.8
- 2017年・・5.7
- 2018年・・4.8
- 2019年・・-3.5
綺麗に下降しているところが気になります。
もちろんたまたま・・という可能性もありますが、
今年〜来年の傾向を見て、
改善されないようでしたら「守備位置コンバート」も視野に入れたほうが良いのではないでしょうか。
打撃への負担も懸念されますしね。
サードUZRランキング:好調の高橋周平選手が依然としてトップ
高橋周平選手が好調ですね〜。
最近はずっとダントツでトップを走り続けています。
ソフトバンクの松田選手の数値が今一つなので、
今年はトップを取るチャンスだと思います。
ライトUZRランキング:上がってきた大田選手
日ハム大田選手が好調です。
開幕投手は数値が上がらず、
マイナスで推移していましたが、最近は絶好調。
守備でもファインプレーを連発しており、
状態の良さとともにUZRの数値の向上しております。
このままいけばトップも入れ替わりそうですかね。
ゴールデングラブ賞も視野に入ってきます。
頑張って欲しいなぁ。
センターUZRランキング:神里・西浦選手以外は横一線
相変わらず神里選手と西浦選手がトップを走っていますが、
それ以外は横一線。
それに加えて、昨年と比較してかなり顔ぶれが変わった印象です。
このまま行くと、
今年のゴールデングラブ賞もメンバーはガラっと変わるかもしれませんね?
まだそれを語るには早すぎるか・・・
レフトUZRランキング:広島西川選手が抜け出してトップ
レフトはポジションの特性上、
やや守備力が劣る選手が集まってくるため、
少し守備力の高い選手が入るとUZRは飛び抜ける傾向にあります。
※守備平均レベルが低い傾向ということ
ということで、
現状は広島の西川選手と西武の金子選手が抜けていますね。
角中選手〜近藤選手はもう少し数値を上げてきても良いと思いますが・・・
0(平均)付近をウロウロ・・といった感じです。
キャッチャーUZRランキング:甲斐選手が順調に数値を伸ばす
本来捕手はUZR評価の対象外ですが、
デルタ社では影響範囲が明らかな部分のみ対象として算出しています。
影響範囲が明らかな部分とは・・・
- 盗塁阻止 ※catcher指標
- 捕逸 ※catcher指標
- 併殺獲得能力 ※DPR
- 失策防止の能力 ※ErrR
となっています。
キャッチャーのUZRはほとんど動きがありませんが、
上位の選手は順調に数値を重ねていますね。
甲斐選手が相変わらずトップを走っています。
2018年UZR(守備指標)ランキングの確定版
参考として、2018年のUZR確定版のリンクをこちらに貼っておきます。
まとめ
まとめますと・・・
- 坂本選手のRngR(守備範囲)悪化が気になる
- 源田選手がトップに大接近
- 大田選手が守備でも絶好調
個人的に気になるのは、
やっぱり坂本選手の数値ですね。
巨人戦はあまり観戦していないので、
詳しいチーム事情は把握していませんが・・・
このあたり首脳陣がどう考えているのか・・という点にも注目ですね。
今年ポジションを動かすということは無いと思いますが。
こういうときに指名打者などあれば、
休ませながら使うこともできるんですけどね〜。
セ・リーグの難しいところでしょうか。
ちなみにUZR(守備指標)はセイバーメトリクスの指標のひとつです。
「セイバーメトリクス」ってなに?という方には、
セイバーメトリクスとは?「指標」と「統計データ」で野球の楽しみを広げるで詳しく解説しています。
ぜひどうぞ。