2019年6月1週終了時点でのUZRランキングです。
また、データはデルタ社が公開しているものを使用しています。
今回は少し清宮選手のUZRに注目してみたいと思います。
守備イニング数が極端に少ないため数値でどうのこうの・・
とは言えないのですが、
2018年の数値と合わせると少しづつ傾向はでてきてると思うんですよね。
合わせて100イニング程度の守備イニング数ですが、
前評判と違って平均以上守れてますし、
むしろ現段階では「結構上手いぞ」という印象&数値です。
そのあたりも含めてUZRのランキングを見ていきたいと思います。
だいたい4分程度で読める内容となっていますので、
少々おつきあいください。
また、「UZR(守備指標)」ってなんだろう・・?というかたは、
守備を「指標」で評価ができる「UZR」とは?理解すると野球の楽しみが2倍に!
で詳しく解説してます。
Contents
ファーストUZRランキング:ダークホースは清宮選手?
UZRランキングはいつも通り内川選手がトップです。
先週やその前の記事で中田選手についてこう書きました。
- RngR(守備範囲)の数値が非常に悪い
- 疲労が溜まっている?
- 動きがあまりよくない
- 休養を挟んだり、清宮選手の守備機会が増えるかも
やはり首脳陣もそのあたりを気にしてか、
清宮選手がファーストの守備につく機会が増えてきています。
その清宮選手。結構ファーストの守備上手いんですよね。
動画は清宮選手の「股割り守備」
守備イニング数が少ないので数値は参考程度ですが、
ここまで決して悪くありません。
むしろ思っていたよりも良い傾向です。
- 2018年・・UZR0.8(守備イニング73.2回)
- 2019年・・UZR0.2(守備イニング35回)
これだけ守れるのであれば、
中田選手は指名打者で打撃に専念してもらい、
清宮選手の守備機会を増やしていく・・・のが理想かもしれません。
セカンドUZRランキング:外崎選手が数値2位まで上昇
トップは変わらず広島の菊池選手ですが、
ここ2週間で外崎選手の数値が大きく向上していますね。
どこのポジションを守っても平均以上の数値を残していく外崎選手。
素晴らしい・・・
それにしても気になるのが山田選手の数値低迷ですね。
昨季は菊池選手と互角・・どころか、
守備範囲のRngRでは12球団ダントツトップの数値を残していたのですが、
どうもここ2週間はいまひとつのようです。
来週の数値も振るわないようでしたら、
詳細を分析していきたいと思います。
ショートUZRランキング:中島選手が大健闘。RngR(守備範囲)では源田選手がトップに
ショートは日ハム中島選手が大健闘していますね。
昨年、2年前と連続して化け物級のUZRを叩き出している源田選手を抑えてトップの数値。
しかし・・・
源田選手も守備範囲を示すRngRでは中島選手を抜き、
ショートでトップに立つなど、紙一重の激戦となっています。
源田選手は、昨年後半戦からUZR爆上げしていたので、
ここから中島選手がどこまで踏ん張れるのか見どころですね。
- ARM (送球貢献)・・捕殺数だけでなく、走者の進塁をどれだけ抑止したかを計る指標
- DPR (併殺貢献)・・併殺が期待される状況で、どれだけ併殺を完成させたかを計る指標
- RngR(守備範囲)・・守備範囲の広さを表す指標
- ErrR(失策防止)・・平均的な失策発生状況と比較し、「どれだけ失策を犯したか」ということから貢献度を計った指標
サードUZRランキング:高橋周平選手が絶好調
サードは高橋周平選手が好調ですね。
レアード選手も例年以上に数値が好調で、今後の動きに注目です。
次いでビヤヌエバ選手、大山選手も大きなポテンシャルを持っていますので、
サードUZR争いは楽しみになってきましたね。
昨年は松田選手が抜けてダントツトップで、
他は横一線・・でしたのであまり見どころがなかったのですが、
今年は松田選手の数値がいまひとつ。
今後も注目していきたいところですね。
レフトUZRランキング:金子選手と西川選手がレフトを引っ張る
レフトもじわりと差がついてきましたね。
西武の金子選手と、広島西川選手が他を引き離しています。
あとは比較的横一線ですが・・・
意外と健闘しているのがバレンティン選手。
2018年はマイナス21.5という酷い数値を残しましたが、
今年はここまで集中している(?)ようです。
センターUZRランキング:神里選手と西浦選手の2強か
センターは引き続き、
神里選手と西浦選手の2強・・といったところでしょうか。
他は0〜マイナス3付近で横一線。
どの選手が上がってきても不思議ではありませんね。
ライトUZRランキング:大田選手が躍進!
ここにきて日ハム大田選手が一気に上がってきましたね。
開幕直後はマイナスが大きく、少し心配していましたが・・・
ここにきて平田選手に次いで2位の数値。
守備を見ていて動きもよく、
まだまだ数値を伸ばしていきそうな雰囲気があります。
キャッチャーUZRランキング:甲斐選手が再びトップに立つ
本来捕手はUZR評価の対象外ですが、
デルタ社では影響範囲が明らかな部分のみ対象として算出しています。
影響範囲が明らかな部分とは・・・
- 盗塁阻止 ※catcher指標
- 捕逸 ※catcher指標
- 併殺獲得能力 ※DPR
- 失策防止の能力 ※ErrR
となっています。
キャッチャーは再び甲斐選手がトップに。
梅野選手との2強かな・・とも思いましたが、
若月選手も毎週数値を伸ばしてきていますね。
少し注目したいところ。
2018年UZR(守備指標)ランキングの確定版
参考として、2018年のUZR確定版のリンクをこちらに貼っておきます。
まとめ
まとめますと・・・
- 清宮選手のファーストは結構上手い
- 日ハム中島選手が依然としてショートトップ
- ライトは大田選手が絶好調
- サードでは高橋選手が順調に数値を伸ばす
それにしても、
ヤクルト山田選手のUZR低迷(?)はちょっと気になるところですね。
たまたまであれば良いのですが・・
ちなみにUZR(守備指標)はセイバーメトリクスの指標のひとつです。
「セイバーメトリクス」ってなに?という方には、
セイバーメトリクスとは?「指標」と「統計データ」で野球の楽しみを広げるで詳しく解説しています。
ぜひどうぞ。