タイトル上は「5月終了」となっていますが、
6月1日終了時点でのUZRランキングとなってます。
また、データはデルタ社が公開しているものを使用しています。
UZRの数値ですが、
イニング数も増えてきたため・・・
「いつも数値が高い選手」
が数値を伸ばしてきている感じですね。
出遅れていた大田選手も数値を大きく上げていています。
その中で目立つのが横浜ベイスターズの神里選手。
名手が揃うセンターという厳しいポジションでトップに立っています。
見ていると、毎週のように数値を上げてきているんですよね〜。
この安定感が素晴らしい・・・
そのあたりも含めてUZRのランキングを見ていきたいと思います。
だいたい5分程度で読める内容となっていますので、
少々おつきあいください。
また、「UZR(守備指標)」ってなんだろう・・?というかたは、
守備を「指標」で評価ができる「UZR」とは?理解すると野球の楽しみが2倍に!
で詳しく解説してます。
Contents
ファーストUZRランキング:内川選手が変わらずトップ
もともとポジションの特性上あまり動きがないファーストですが・・・
今週も内川選手がダントツトップをキープしていますね。
あとは横一線。中田選手と岡本選手は遅れています。
中田選手はちょっとお疲れですかね〜。
守備範囲を示すRngRはマイナス4.9と非常に悪い数値が記録されています。
先日休養日(?)ということで1試合欠場しましたが、
このように休み休み使うか、
指名打者を使うなどしていくべきかもしれませんね。
そうなってくると清宮選手が守備につく機会も増えてくることが予想されます。
それはそれですごく楽しみなんですよね。
清宮選手も結構守備上手いですし。
セカンドUZRランキング:菊池選手が順当にトップ。阿部・外先選手が数値を伸ばす
相変わらず菊池選手の安定感が素晴らしい。
数値が毎週伸びていますね。
現在頭一つ抜けてトップに位置しています。
2位付近は昨年GG賞の中村選手に加えて、
中日の阿部選手、西武の外崎選手が迫ってきています。
それにしても、外崎選手は本当に器用ですね。
どのポジションを守っても標準以上にUZRを記録してきます。
- 2017年 レフトUZR→4.5 (UZR1000 10.6)
- 2018年 ライトUZR→1.1 (UZR1000 1.9)
- 2018年 サードUZR→4.5 (UZR1000 11.6)
- 2019年 セカンドUZR→2.3(UZR1000 5.2)
※UZR1000とは・・守備イニング数を1000回で換算した場合のUZR数値
日ハムファンからすると、
杉谷選手にこれを期待していたんですけどね・・・
※杉谷選手はどこでも守れますが全体的に平均以下のUZR数値
う〜ん、外崎選手は素晴らしい選手です。
動画は「外崎選手のナイスな守備まとめ」(2018年)
ショートUZRランキング:日ハム中島選手がトップをキープ
よく「バケモノ」呼ばわりする源田選手も全く悪くないのですが、
今年は中島選手の健闘が目立ちます。
源田選手を抑えてトップ。
しかも毎週数値を上げてきていることからコンディションも良好なのではないでしょうか。
平沼選手が打撃で非凡なところを見せてきていますので、
守備では負けてられませんからね。
やはり「チーム内のライバル」という存在は大きいのかもしれません。
動画は「簡単そうに捌く源田選手」
サードUZRランキング:高橋周平選手が頭一つ抜け出る
サードは高橋選手の活躍が目立ちますね。
横一線のサードですが、頭一つ抜け出しました。
トップ付近にいた大山選手はちょっと後退して平均付近(UZR0)に。
しかし、全体的に大きな差はないのでまだまだ目が離せませんね〜。
レフトUZRランキング:西武の金子・広島の西川選手が数値を伸ばす
普段レフトは数値が高い選手と低い選手が大きな差がつくのですが、
今年はここまであまり差がないですね〜。
その中でも西武の金子選手と広島の西川選手の活躍が目立ちます。
それにしても・・
今年はバレンティン選手のUZRがそこまで悪くないことに驚きです。
まぁ2018年が悪すぎただけかもしれません。
- 2014年レフト UZR→-9.8
- 2016年レフト UZR→-7.8
- 2017年レフト UZR→-5.7
- 2018年レフト UZR→-21.5
- 2019年レフト UZR→-2.1 (UZR1000 -6.6)
バレンティン選手の過去UZRの数値を見てみますと・・・
まぁ良い方かもしれませんが例年通りぐらいですか。
やはり2018年が悪すぎましたね。
センターUZRランキング:横浜の神里選手がダントツでトップに!
2019年センターですが、
横浜ベイスターズの神里選手の躍進が目立っています。
名手犇めくセンターの中で頭一つ抜け出しています。
神里選手の最大の武器は「俊足を生かした守備範囲」でしょうか。
UZRの詳細を見てみましょう。
- ARM (送球貢献)・・捕殺数だけでなく、走者の進塁をどれだけ抑止したかを計る指標
- DPR (併殺貢献)・・併殺が期待される状況で、どれだけ併殺を完成させたかを計る指標
- RngR(守備範囲)・・守備範囲の広さを表す指標
- ErrR(失策防止)・・平均的な失策発生状況と比較し、「どれだけ失策を犯したか」ということから貢献度を計った指標
送球貢献を示すARMの数値も良好ですが、
やはり目立つのがRngR(守備範囲)の数値です。
シーズンも進めば疲労も蓄積されてきます。
そこでもトップのままでいられるのか・・・
プロに入って2年目の選手ですので、
そのあたり注目ですね〜。
ライトUZRランキング:36歳の亀井選手が2位に浮上
亀井選手が規定守備イニング数まで上がってきたため、
2位に食い込んできています。
ちなみに昨年(2018年)もライトURは5.0と良好でしたね。
亀井選手は今年の7月で37歳になりますか。
しかもライトは案外守備が上手い選手が揃っていますので、
この年齢でこの数値は素晴らしいのではないでしょうか。
今年はまだ250イニング程度の守備回なので、
まだまだ参考程度ではありますが・・
ちなみにUZR詳細です。
守備範囲を示すRngRですが、
亀井選手はトップの平田選手に迫るほどの数値を記録しています。
すごいな・・・
もちろん守備イニングはまだまだ少ないので、
数値はプラスにもマイナスにも触れますし、
シーズンが進んで疲労が溜まってきたらどうなるか・・はわかりません。
しかし、ここまでのUZRは順調のようですね。
要注目です。
キャッチャーUZRランキング:梅野選手がトップに返り咲き
本来捕手はUZR評価の対象外ですが、
デルタ社では影響範囲が明らかな部分のみ対象として算出しています。
影響範囲が明らかな部分とは・・・
- 盗塁阻止 ※catcher指標
- 捕逸 ※catcher指標
- 併殺獲得能力 ※DPR
- 失策防止の能力 ※ErrR
となっています。
キャッチャーはほとんど動きがありませんが、
梅野選手がトップに返り咲き・・となっています。
それよりも気になるのが西武の森選手。
UZRの数値は毎週下降しています。
最下位の嶋選手に迫る勢いですが、大丈夫でしょうか?
2018年UZR(守備指標)ランキングの確定版
参考として、2018年のUZR確定版のリンクをこちらに貼っておきます。
まとめ
まとめますと・・・
- 横浜の神里選手が、名手揃うセンターでダントツでトップ
- 36歳亀井選手が素晴らしい数値を残している
- ショートは中島選手が大健闘
こうやって数値を見ていくのは面白いですよね。
テレビ中継のみでは見えない部分も見えてきますし、
いろんな考えを巡らすことができます。
この「考えを巡らす」というのがプロ野球観戦のひとつの醍醐味でもあります。
来週もどのような動きがあるか、楽しみですね〜。
ちなみにUZR(守備指標)はセイバーメトリクスの指標のひとつです。
「セイバーメトリクス」ってなに?という方には、
セイバーメトリクスとは?「指標」と「統計データ」で野球の楽しみを広げるで詳しく解説しています。
ぜひどうぞ。