5月25日終了時点でのUZRランキングです。
データはデルタ社が公開しているものを使用しています。
今週は大きな動きはあまりなかった感じですが、
先週に引き続き「サード」のUZRに注目したいところです。
規定守備イニング以上ではレアード選手がトップとなっていますが、
100イニング以上・・
でフィルタをかけますと「田中(巨人)・平沼選手(日ハム)」がトップにランクインしてきます。
平沼選手は今後本職のショートで出場が増えてくる可能性があるため、
サードでの守備イニング数が増えて来ない可能性がありますが、
この2人のポテンシャルには要注目です。
そのあたりも含めてUZRのランキングを見ていきたいと思います。
だいたい5分程度で読める内容となっていますので、
少々おつきあいください。
また、「UZR(守備指標)」ってなんだろう・・?というかたは、
守備を「指標」で評価ができる「UZR」とは?理解すると野球の楽しみが2倍に!
で詳しく解説してます。
Contents
ファーストUZRランキング:内川選手が独走体制
ファーストのUZRは、安定して内川選手が独走・・となっています。
あとは割と横一線ですが、
気になるのが名手と呼ばれる中田選手のUZR数値。
※毎週言ってますけど(笑)
2019年はずっと大幅マイナスとなっており、
上昇する気配すら見えません。
少し中田選手の過去UZR(ファースト)を振り返ってみましょう。
内野手のUZRは・・・
「DPR(併殺獲得能力)」「RngR(守備範囲)」「ErrR(失策防止)」の3つから成り立っています。
- ARM (送球貢献)・・捕殺数だけでなく、走者の進塁をどれだけ抑止したかを計る指標
- DPR (併殺貢献)・・併殺が期待される状況で、どれだけ併殺を完成させたかを計る指標
- RngR(守備範囲)・・守備範囲の広さを表す指標
- ErrR(失策防止)・・平均的な失策発生状況と比較し、「どれだけ失策を犯したか」ということから貢献度を計った指標
こう見てみると中田選手の特徴として・・・
- 併殺獲得能力が高い
- 守備範囲が広い
- グラブさばき等が上手い
こういった傾向が数値から読み取れるのですが、
近年気になるのが守備範囲(RngR)の指標ですね。
2017年以降はパッとしない数値を記録しています。
特に2019年は5月25日の段階でマイナス5.7(RngR)。
UZRの数値は積立式なので、
今後も出場し続ける限り「マイナスが積み立っていく」可能性もあります。
急に守備範囲が広くなる・・というのも考えにくいですし。
体のコンディション等もあまりよくない可能性がありますよね。
そうなると、そろそろ清宮選手のファースト守備に期待がかかってくることになります。
栗山監督がどこで決断をするか、要注目です。
セカンドUZRランキング:菊池選手がトップに返り咲き
菊池選手・中村選手は安定して高いUZRの数値を叩き出していますね。
さすが・・といったところでしょうか。
山田選手は大きく数値を落とす結果に。
しかし、トップから最下位まであまり大きな差はなく、
横一線で今後も注目ですね。
ショートUZRランキング:日ハム中島選手がトップで安定
ショートといえば「源田選手」の化け物ぶりでしたが、
今年は日ハム中島選手が頑張っています。
しかし、打撃の期待感から日ハム平沼選手がショートを守る機会が増えそうで、
中島選手の守備イニング数があまり伸びてこない可能性もあります。
しかし、その平沼選手も予想より守備が良いんですよね〜。
これは世代交代が見えてきたかもしれません?
サードUZRランキング:レアード選手がトップに。田中・平沼選手にも注目!
サードはレアード選手が元気です。
守備範囲はあまり広いイメージがないのですが、
ちょっと詳細を見てみましょう。
レアード選手の2019年特徴として・・・
- 守備範囲は平均程度
- 併殺獲得能力は平均程度
- 失策防止のErrRの数値が優秀
今年はとにかくErrR(失策防止)の数値が順調ですね。
ErrRの数値が高いということは、
グラブ捌きや身のこなしが上手い・・ということでしょう。
コンディションも良好のようです。
ちなみに、守備イニングを「100イニング以上」でかけてみますと・・・
巨人の田中選手、日ハムの平沼選手がトップにランクインしてきます。
守備回が少ないため参考程度ではありますが、
この2人の守備に関するポテンシャルはかなり高い・・と感じます。
平沼選手は今後ショートでの出場も増えそうですが、
この2人にも注目したいところですね。
レフトUZRランキング:バレンティン選手が「マイナス2」付近で踏ん張る
レフトUZRは大きな動きこそありませんでしたが、
少しだけバレンティン選手のUZRに注目です。
2018年はマイナス21.5というとてつもないマイナスUZRを叩き出しましたが、
2019年は現状マイナス2付近で踏みとどまっています。
これは「集中して守っている」という見方ができるでしょうか?
ヤクルト戦は正直あまり観戦していないため、
ハッキリと僕にはわかりませんが・・・
逆にちょっと注目したいところですね。
センターUZRランキング:日ハム西川選手のUZRが伸びてこない・・
日ハム西川選手のUZRが伸びてきませんね〜。
開幕からここまでずっと大幅マイナスで低空飛行。
気になりますね。
それにしても、
やはりセンターは「名手」が揃うだけに上と下との差が開きにくい傾向がありますよね。
UZRは各ポジションでの相対評価です。
レベルが高い選手が揃えば、数値に差がつきにくくなります。
数値をもって実感ができますね。なるほど。
ライトUZRランキング:鈴木誠也選手が上昇中
鈴木誠也選手が数値を伸ばしてきていますね。
日ハム大田選手もじわりと数値を上げてきています。
ライトも平田選手が少し抜けていますが、
全体的には横一線。ここからですね〜。
キャッチャーUZRランキング:森選手が大きく数値を落とす
本来捕手はUZR評価の対象外ですが、
デルタ社では影響範囲が明らかな部分のみ対象として算出しています。
影響範囲が明らかな部分とは・・・
- 盗塁阻止 ※catcher指標
- 捕逸 ※catcher指標
- 併殺獲得能力 ※DPR
- 失策防止の能力 ※ErrR
となっています。
キャッチャーは普段あまり数値に動きがないのですが、
西武の森選手が大きく数値を落としていますね。
毎週のように数値を落としているだけに、
少しコンディション等が心配なところ。
甲斐選手のトップはさすがだな・・といった感じですね。
2018年UZR(守備指標)ランキングの確定版
参考として、2018年のUZR確定版のリンクをこちらに貼っておきます。
まとめ
まとめますと・・・
- 中田選手の数値が全く上がってこなくて心配
- 巨人の田中選手の守備に注目
- 日ハム平沼選手の守備に注目
平沼選手のショートでの出場が増えてくるかもしれません。
ショートでどの程度のUZRを記録するか要注目ですね〜。
ちなみにUZR(守備指標)はセイバーメトリクスの指標のひとつです。
「セイバーメトリクス」ってなに?という方には、
セイバーメトリクスとは?「指標」と「統計データ」で野球の楽しみを広げるで詳しく解説しています。
ぜひどうぞ。