5月18日終了時点でのUZRランキングです。
データはデルタ社が公開しているものを使用しています。
開幕からそれなりに守備イニング数が増えてきまして、
数値にも少しづつ差がでてきましたね。
特に「セカンド」や「ショート」は争いが激化しています。
また、日ハム戦を見ている人は感じていると思いますが、
サードでは予想以上に平沼選手の動きが良いんですよね〜。
この動きの良さはUZR数値にも現れています。
出場し続けることができれば、
サードのダークホース的な存在になりそうですが、
清宮選手が復帰すると近藤選手がサードにつく場面も多そうです。
そうなってしまうと出場機会が少なくなってしまうので、
ちょっと残念な気もしますが・・・・・
そのあたりも含めてUZRのランキングを見ていきたいと思います。
だいたい5分程度で読める内容となっていますので、
少々おつきあいください。
また、「UZR(守備指標)」ってなんだろう・・?というかたは、
守備を「指標」で評価ができる「UZR」とは?理解すると野球の楽しみが2倍に!
で詳しく解説してます。
Contents
ファーストUZRランキング:内川選手がダントツでトップ
ファーストはポジションの特性上、
数値の差がつきにくいイメージがありますが、
今年は内川選手が独走状態となっていますね。
気になるのは、やはり中田選手の数値が上がってこないところですね〜。
数値の詳細を見てみましょう。
内野手のUZRは・・・
「DPR(併殺獲得能力)」「RngR(守備範囲)」「ErrR(失策防止)」の3つから成り立っています。
- ARM (送球貢献)・・捕殺数だけでなく、走者の進塁をどれだけ抑止したかを計る指標
- DPR (併殺貢献)・・併殺が期待される状況で、どれだけ併殺を完成させたかを計る指標
- RngR(守備範囲)・・守備範囲の広さを表す指標
- ErrR(失策防止)・・平均的な失策発生状況と比較し、「どれだけ失策を犯したか」ということから貢献度を計った指標
内川選手の特徴としては、
守備範囲のRngRが素晴らしいですね。
他選手と比較しても突出しています。
注目の中田選手ですが、
昨年こそRngR(守備範囲)は平均レベルを保っていましたが、
2019年は苦戦中。
RngR(守備範囲)の数値は、
規定守備イニング以上のファーストでは最下位の数値となっています。
たしかに試合を見ていても、
ちょっと動きの悪さが気になるところではありますね。
守備範囲にきた打球を捌く能力や、
悪送球をカバーする技術等は見ていても「さすがだなぁ」と思わせるのですが・・
中田選手も今年で30歳。
そろそろ指名打者での出場をメインとして、
打撃に専念した方が良いのかもしれません。
しかし、そう考えると今年36歳になる内川選手のこの数値は凄いですよね。
このまま1年間突っ走れるかというとわかりませんが、
現段階では一番元気のようです。
セカンドUZRランキング:中村選手がトップも山田選手・菊池選手含めて激戦
セカンドは中村・山田・菊池選手の3選手の争いが激化していますね。
しかし、全体的にまだまだ団子状態となっており、
思ったよりも差がでてきていない感じにも見受けられます。
今後も注目していきたいですね。
ショートUZRランキング:大和選手が今年は好調!数値を上げてトップに迫る
大和選手が今年はここまで好調です。
昨年は常に平均付近を彷徨っていた大和選手ですが、
今年のUZRはトップに迫る数値を記録していますね。
UZRの内訳も見ていきましょう。
大和選手の今年の強みは「守備範囲」です。
RngR(守備範囲)の数値が抜群です。
- 源田 壮亮・・RngR 4.0
- 大和 ・・RngR 3.8
- 中島 卓也・・RngR 3.3
大和選手の守備範囲ですが、RngRの指標で2位となっています。
源田選手に迫る勢いですね〜。
坂本選手の数値が上がって来れば、
4人で超高レベルな激戦が繰り広げられると予想されます。
ショートUZR争いは目が離せません。
★注目★サードUZRランキング:日ハム平沼選手に注目したい
規定守備イニング以上のランキングではこのようになってますが、
今回はちょっと日ハム平沼選手に注目したいと思います。
2015年ドラフト4位で入団。
昨年まで1軍での出場はほとんどありませんでしたが、
今年はサードでの出場が増えています。
この平沼選手。
サードの守備でもハッキリと存在感を見せています。
下記がUZR内訳+「平沼選手」のUZRです。
※2018年と記載がありますが2019年の間違いです
平沼選手の守備イニング数はまだ75イニングと、
少ないので参考程度にしかなりませんが、
この段階では抜群のUZR数値を示しています。
試合を見ていても動きが良いんですよね〜。
高校で投手でもあっただけに、肩も強く、送球も見ていて気持ちが良いです。
この少ない守備イニング数ですが、
守備範囲のRngRは既にトップに立っています。
UZRの数値は積み上げ式とはいえ、マイナスにも結構振れる傾向があります。
そのためあくまでも参考程度ではありますが、
とても高いポテンシャルを感じられるんですよね。
清宮選手が復帰後、出場しつづけられるかは微妙ですが、
出場機会さえあればサードUZRランキングのダークホースとなりそうです。
日ハムファン以外も覚えておいた方が良いかもしれませんね?
レフトUZRランキング:広島の西川選手がトップ
広島の西川選手が金子選手を抜いてトップになっています。
あとは割と横一線ですが・・・
日ハム近藤選手がじわりと上げてきましたね。
レフトUZRであれば、2位〜3位ぐらいで着地できるレベルの選手です。
これからもっと数値を上げてくるでしょう。
清宮選手が復帰後はサードを守る可能性も高そうですが・・・
センターUZRランキング:神里選手が数値を上げてくるも横一線
神里選手が再びぐっとUZRを上げてきています。
トップに迫る勢いですね。
オリックスはなんとか西浦選手を年間通して使ってくれないかな〜。
当然打てなさすぎると外されてしまいますが、
なんとか年間通して西浦選手のUZRが見たいですね。
ライトUZRランキング:平田選手がダントツでトップも故障・・
平田選手がUZRダントツトップでしたが故障してしまいました。
ということは・・・
他選手は横一線なので、
一気に激戦区に変わりますね(笑)
その中でも鈴木誠也選手と大田選手がUZR数値を上げてきているようです。
特に昨年のUZRを見る限り、
大田選手の守備力は抜群なのでここから上がってくることが予想されます。
こちらも目が離せませんね〜。
ついでにUZR内訳も見ておきましょう。
外野手のUZRは「ARM(送球貢献)」「RngR(守備範囲)」「ErrR(失策防止)」で構成されています。
- ARM (送球貢献)・・捕殺数だけでなく、走者の進塁をどれだけ抑止したかを計る指標
- DPR (併殺貢献)・・併殺が期待される状況で、どれだけ併殺を完成させたかを計る指標
- RngR(守備範囲)・・守備範囲の広さを表す指標
- ErrR(失策防止)・・平均的な失策発生状況と比較し、「どれだけ失策を犯したか」ということから貢献度を計った指標
守備範囲を示すRngRも横一線なので、
これから・・といった感じですね。
こちらも要注目です。
キャッチャーUZRランキング:甲斐選手がついにトップに並ぶ
本来捕手はUZR評価の対象外ですが、
デルタ社では影響範囲が明らかな部分のみ対象として算出しています。
影響範囲が明らかな部分とは・・・
- 盗塁阻止 ※catcher指標
- 捕逸 ※catcher指標
- 併殺獲得能力 ※DPR
- 失策防止の能力 ※ErrR
となっています。
マイナススタートだった甲斐選手ですが、
やはりUZRが上がってきましたね。ついに梅野選手と並んでトップになりました。
まぁ、キャッチャーという特殊なポジションの特性上、
ほとんどUZRランキングに動きはありませんね。
しばらくは甲斐選手の数値に注目したいところです。
2018年UZR(守備指標)ランキングの確定版
参考として、2018年のUZR確定版のリンクをこちらに貼っておきます。
まとめ
まとめますと・・・
- セカンドは中村選手・山田選手・菊池選手の3人の抜けている
- 大和選手が好調でショートUZRトップに迫る勢い
- 内川選手も好調で元気
- サードは日ハム平沼選手に注目
この週のUZRは、
個人的には結構見応えがある1週間となりました。
大和選手の行方もきになりますが、
やはり日ハム平沼選手に注目したいところです。
彼の守備は見ていても楽しいんですよね〜。
成長が楽しみです。
ちなみにUZR(守備指標)はセイバーメトリクスの指標のひとつです。
「セイバーメトリクス」ってなに?という方には、
セイバーメトリクスとは?「指標」と「統計データ」で野球の楽しみを広げるで詳しく解説しています。
ぜひどうぞ。