プロ野球が開幕して約25試合程度消化されています。
UZRの数値は本来「ある程度の守備イニング数」が消化されないと数値の振れ幅が大きく、
参考程度にしかなりません。
ただし、2019年も少しづつ数値の傾向が出始めていますね。
まだまだ参考程度とはなりますが、
UZRの数値を頭に入れておくことでプロ野球観戦が2倍面白くなると思います。
ひとつ気になるのは、
昨年はトップクラスだった日ハム外野陣のUZRが総崩れしていること・・なんですよね。
- 西川選手→ARM(送球貢献)が低いのはいつものことだがRngR(守備範囲)の数値が悪い
- 大田選手→ARM(送球貢献)の数値が低く、RngR(守備範囲)の数値も悪い
- 近藤選手→RngR(守備範囲)の数値が悪い
このあたりも含めて見ていきたいと思います。
だいたい4分程度で読める内容となってますので、
少々お付き合いお願いします。
「UZR(守備指標)」ってなんだろう・・?というかたは、
守備を「指標」で評価ができる「UZR」とは?理解すると野球の楽しみが2倍に!
で詳しく解説してます。
Contents
ファーストUZR(守備指標)ランキング:目立つ中田選手のRngR(守備範囲)の悪化
とにかく目立ってしまうのが日ハム中田選手のUZR数値の悪さですね。
もちろんシーズン序盤ですし、
守備力はUZRが全てではない・・・のですが、
それを踏まえても少し心配になるくらい数値が悪いようです。
週を重ねるごとに数値が悪化してますからね。
UZRの詳細を見てみましょう。
内野手のUZRは「DPR(併殺貢献)、RngR(守備範囲)、ErrR(失策防止)」から成り立っています。
※銀次選手の部分に「GG賞」と記載されてますが間違えです
- ARM (送球貢献)・・捕殺数だけでなく、走者の進塁をどれだけ抑止したかを計る指標
- DPR (併殺貢献)・・併殺が期待される状況で、どれだけ併殺を完成させたかを計る指標
- RngR(守備範囲)・・守備範囲の広さを表す指標
- ErrR(失策防止)・・平均的な失策発生状況と比較し、「どれだけ失策を犯したか」ということから貢献度を計った指標
中田選手のUZR内訳を見てみると、
併殺獲得能力を示す「DPR」と失策防止を示す「ErrR」はトップクラスの数値を誇っています。
このあたりはテレビ中継を見ていても感じますよね。
グラブ捌きや併殺を狙う動きなどは、今年も見ていて惚れ惚れするぐらいです。
大きくマイナスがでているのが守備範囲(RngR)。
ここはテレビ中継では正直わかりづらく、
見ていてもあまり感じることができないかもしれません。
昨年も守備範囲(RngR)に関しては平均程度の数値でしたが、
今年は明らかに悪い数値がでていますね。
考えられるのは以下の通りでしょうか。
- たまたま数値が悪いだけ
- コンディション不良
- 年齢により動きが悪くなった
いずれにしても、もう少し様子を見てみないとなんとも言えませんが、
日ハムファンとしては非常に気になる部分です。
思ったよりも早い段階で「ファースト清宮選手」がメインとなる可能性もあるかもしれませんね?
中田選手には指名打者で「打撃」に専念してもらい、
近藤選手をサードで固定。
王選手はレフト・・という形ですね。
これだけ数値が悪いと、
首脳陣も気になっている部分があるかもしれません。
いろいろな意味でファーストのUZRランキングは要注目となりそうです。
セカンドUZR(守備指標)ランキング:数値をあげてきた菊池選手
やっぱり菊池選手が数値をあげてきましたね〜。
開幕当初は失策が重なりマイナスからのスタートとなりましたが、
守備イニング数が増えて来れば必然的にこうなりますか。
今年もこの3人でトップ争い・・となるのでしょうか。
ショートUZR(守備指標)ランキング:源田選手が早くもトップに・・・
結局早い段階で源田選手が中島選手を抜き去り、
UZRトップとなりました。
やっぱり源田選手の守備は異次元なんでしょうかね。
僕は日ハムファンなので、
なんとかして中島選手にゴールデングラブ賞を取ってほしいのですが・・・
源田選手の化け物っぷりを見るとちょっと厳しいか。
時代が悪いようです。
FAでセ・リーグに移籍すればゴールデングラブ賞獲得できるでしょう。
その代わり日ハムはかなり厳しい状況となりますが(苦笑)
サードUZR(守備指標)ランキング:大山選手がトップも横一線
サードのUZR争いは、今週のように松田選手が数値を下げると面白くなりそうですね。
松田選手のみダントツでトップだったので、
なにかの拍子で松田選手が数値を下げると状況は一変。
横一線の争いになります。
大山選手は日本のサード代表を目指せる大チャンスですね。
本来ここに横尾選手が食い込んで欲しかったのですが・・・
レフトUZR(守備指標)ランキング:角中選手がトップ
少しづつ数値の差が出始めていますが・・・
ここでも気になるのが昨年レフトでトップクラスだった近藤選手。
今年は現状で最下位のUZR数値。
ちょっと気になるところではあります。
センターUZR(守備指標)ランキング:オリックス西浦選手がトップをキープ
オリックスの西浦選手の数値が落ちてきませんね〜。
UZRの数値は「相対評価」です。
センターは基本的に守備レベルが高い選手が揃うので、
UZRの数値に差が出にくいのですが・・・
現時点では素晴らしい数値を叩き出しています。
あとは割と横一線ですが、
日ハムの西川選手が現状まだ低いままですね。
西武の秋山選手は昨年に引き続き、数値はよくありません。
ライトUZR(守備指標)ランキング:糸井選手が好調
ライトは現状で「糸井選手」が好調ですね〜。
昨年はUZRマイナス17.6と、
ライトでダントツ最下位となってしまいましたが、
現時点ではトップクラスの位置にいます。
シーズンが進んで疲労がでてきたときにどうなるか・・ですが。
それにしても、日ハム大田選手もUZR数値は悪い模様です。
UZRの内訳も見てみましょう。
- ARM (送球貢献)・・捕殺数だけでなく、走者の進塁をどれだけ抑止したかを計る指標
- DPR (併殺貢献)・・併殺が期待される状況で、どれだけ併殺を完成させたかを計る指標
- RngR(守備範囲)・・守備範囲の広さを表す指標
- ErrR(失策防止)・・平均的な失策発生状況と比較し、「どれだけ失策を犯したか」ということから貢献度を計った指標
外野手のUZRは「ARM(送球貢献)、RngR(守備範囲)、ErrR(失策防止)」から成り立っています。
ARM(送球貢献)が悪いのが目立ちますが、
試合見ててもあまり感じませんでしたけどね・・・
まぁ、たぶんここの数値はそのうち自然と上がってくるでしょう。
RngR(守備範囲)の数値がやや低いのが気になります。
少し注目しておく必要がありそうです。
おそらく自然と数値は向上してくると思いますが・・・・
キャッチャーUZR(守備指標)ランキング:梅野・森選手のトップ争い
本来捕手はUZR評価の対象外ですが、
デルタ社では影響範囲が明らかな部分のみ対象として算出しています。
影響範囲が明らかな部分とは・・・
- 盗塁阻止 ※catcher指標
- 捕逸 ※catcher指標
- 併殺獲得能力 ※DPR
- 失策防止の能力 ※ErrR
となっています。
ここも日ハムの話で申し訳ないのですが、
意外と鶴岡選手が平均の位置で頑張っていますね。
正捕手の清水選手が怪我で出遅れていたので「やばいな〜」と思っていましたが、
守備面ではしっかりと鶴岡選手がカバーしてくれました。
※清水選手は昨日から1軍復帰してます
日ハムの場合、本来はここに石川選手が入ってこなければいけませんが、
あまりにも打てませんでしたからね・・・しょうがない・・・
梅野選手と森選手がトップ争いを繰り広げています。
そのうちここに甲斐選手が食い込んでくると思いますので、
面白くなってきそうですね〜。
要注目です。
2018年UZR(守備指標)ランキングの確定版
参考として、2018年のUZR確定版のリンクをこちらに貼っておきます。
まとめ
少しづつではありますが、UZRの数値に差が出始めてきましたね。
個人的な注目はこのあたりです。
- 中田選手のRngR(守備範囲)の数値は改善されるのか
- オリックスの西浦選手がセンターでどこまでトップを維持できるのか
そのためにも西浦選手には打撃でも結果を残してもらわないといけませんね。
要注目の選手です。
2019年現在では、守備位置を定位置から大きく動かす「シフト」を使用するケースが見受けられます。
こういった「シフト」が採用されたプレーは評価の対象外となります。
【除外される項目】
- RngR(守備範囲)
- ARM(送球貢献)
- DPR(併殺貢献)
ちなみにUZR(守備指標)はセイバーメトリクスの指標のひとつです。
「セイバーメトリクス」ってなに?という方には、
セイバーメトリクスとは?「指標」と「統計データ」で野球の楽しみを広げるで詳しく解説しています。
ぜひどうぞ。