4月第3週終了時点でのUZR(守備指標)ランキングをまとめました。
いや〜、まだまだ開幕当初で数値が安定しない時期・・・とはいうものの、
昨年好数値だった日ハム野手陣のUZR低迷が気になりますね。
日ハムといえば、2019年は大きなシフトを使用することが増えておりますが、
シフトはUZRにほとんど影響ない(除外されてる)はずですし・・・
そのあたりも含めてしっかりと見ていきましょう。
だいたい6分程度で読める内容となってますので、
少々おつきあいください。
「UZR(守備指標)」ってなんだろう・・?というかたは、
守備を「指標」で評価ができる「UZR」とは?理解すると野球の楽しみが2倍に!
で詳しく解説してます。
Contents
ファーストUZR(守備指標)ランキング:下がっていく中田選手のUZR
普段ポジションの特性のせいか、
数値の動きが少ないファーストですが・・・
中田選手の数値低迷がちょっと目立ってきましたね。
開幕直後で数値も安定しないし、
参考程度にしかならない・・とはいえさすがに少し気になるところ。
UZRの詳細も確認しておきましょう。
- ARM (送球貢献)・・捕殺数だけでなく、走者の進塁をどれだけ抑止したかを計る指標
- DPR (併殺貢献)・・併殺が期待される状況で、どれだけ併殺を完成させたかを計る指標
- RngR(守備範囲)・・守備範囲の広さを表す指標
- ErrR(失策防止)・・平均的な失策発生状況と比較し、「どれだけ失策を犯したか」ということから貢献度を計った指標
内野手のUZRは「DPR(併殺貢献)、RngR(守備範囲)、ErrR(失策防止)」の3つで構成されています。
中田選手の数値を見てみますと・・・
- 併殺獲得能力を示すDPRはトップの数値
- 失策防止の能力を示すErrRはトップの数値
- 守備範囲を示すRngRの数値がワースト
数値から推測するとこの通りです。
2019年の中田選手はここまで・・・
自分の範囲内に飛んできた打球を処理する能力はトップクラスだが、
守備範囲が狭い。
これは個人的な感覚で根拠はないのですが、
2018年も打撃成績がよくない時は「RngR(守備範囲)」の数値が悪くなりがちだったような感じを見受けます。
2019年も打撃成績は非常に悪い状態が続いています。
そのあたり、守備範囲を狭くしている要因の1つにもなっている・・と考えることもできるかもしれません。
守備範囲内に飛んできた打球や難しい送球の処理に関しての安定感はさすが・・
ですけどね。
しかし、日ハムの選手は中島選手を除いて、
開幕直後はみんな動きが悪いのが気になっていたんですよね。
数値もそれを表しているようです。
セカンドUZR(守備指標)ランキング:山田選手がトップに
昨年UZRセカンド2位を記録した山田選手が上がってきました。
つづいて巨人の吉川選手・ロッテの中村選手。
菊池選手は失策が響き下位からのスタートですが、どうせ上がってくるでしょう。
こう見ると・・・
セカンドのUZR争いは吉川選手が怪我さえしなければ、
この4人でかなりハイレベルな争いになることが予想されます。
個人的には吉川選手がフルで出場した場合、
数値がどうなるのか・・がすごい気になるところです。
※絶賛故障中・・・
昨年の勢いだと「トップ」をひっくり返す勢いでしたからね。
ショートUZR(守備指標)ランキング:源田選手がじわりと数値をあげてくる
先週に引き続き、日ハム中島選手がUZRトップとなっています。
しかし、じわりと源田選手が数値をあげてきていますね。
昨年の感じだと、
またシーズン中盤ごろから源田選手の独擅場になるんだと思うのですが、
中島選手がどこまで健闘できるか注目したいところです。
中島選手の好プレー(2019年)
源田選手の好プレー(2019年)
サードUZR(守備指標)ランキング:大山選手が好調
サードは先週から一転、
横一線になってきました。
いつもの松田選手に加えて、
阪神の大山選手、巨人のビヤヌエバ選手、ロッテのレアード選手が好調のようです。
大山選手、サード日本代表になる大チャンスですね〜。
松田選手ももう36歳になりますが、
サードのUZRは2018年松田選手以外微妙な結果となっていました。
ここに一石を投じる大チャンスです。
レフトUZR(守備指標)ランキング:筒香選手がトップ
レフトは筒香選手がトップになっています。
ここも日ハムの近藤選手が最下位なんですよね。
2018年はレフトで2位の数値と悪くありませんでしたが・・・
まぁ、まだ開幕直後なので参考程度です。
とはいえ日ハム野手陣のUZR低迷は気になるところ。
センターUZR(守備指標)ランキング:オリックス西浦選手が順調に数値を伸ばす
トップは先週に引き続き、オリックスの西浦選手。
いや〜、試合をみていても西浦選手の動きは良いですね〜。
西浦選手の好プレー(2019年オープン戦)
ここでも昨年好数値を叩き出していた日ハム西川選手のUZR低迷が気になります。
まだまだ序盤なので参考程度ですが・・・
ライトUZR(守備指標)ランキング:大田選手の低迷が目立つ
ここでも日ハム選手の低迷が目立ちます。
昨年トップクラスの争いをしていた日ハム大田選手の数値が奮いません。
ここから本当に上がってくるのかな・・・
トップは中日の平田選手。
相変わらず安定した数値の高さ・・となっています。
キャッチャーUZR(守備指標)ランキング:西武の森選手がトップに
本来捕手はUZR評価の対象外ですが、
デルタ社では影響範囲が明らかな部分のみ対象として算出しています。
影響範囲が明らかな部分とは・・・
- 盗塁阻止 ※catcher指標
- 捕逸 ※catcher指標
- 併殺獲得能力 ※DPR
- 失策防止の能力 ※ErrR
となっています。
西武の森選手が数値をあげてきましたね。
梅野選手も好数値をキープしています。
甲斐選手もそのうち数値をあげてくると思いますので、
ここから注目です。
2018年UZR(守備指標)ランキングの確定版
参考として、2018年のUZR確定版のリンクをこちらに貼っておきます。
まとめ
やはり気になるのは日ハム選手の総崩れ・・・です。
何回も言うようであれですが、
まだシーズン序盤で、数値は安定しないので参考程度にしかなりません。
しかし、それを踏まえた上でも気になるところです。
このあたりちょっと注目して見ていきたいところですね。
あと、オリックスの西浦選手。
守備良いですね〜。試合を見ていても目立っています。
2019年の注目選手となりそうです。
2019年現在では、守備位置を定位置から大きく動かす「シフト」を使用するケースが見受けられます。
こういった「シフト」が採用されたプレーは評価の対象外となります。
【除外される項目】
- RngR(守備範囲)
- ARM(送球貢献)
- DPR(併殺貢献)
ちなみにUZR(守備指標)はセイバーメトリクスの指標のひとつです。
「セイバーメトリクス」ってなに?という方には、
セイバーメトリクスとは?「指標」と「統計データ」で野球の楽しみを広げるで詳しく解説しています。
ぜひどうぞ。