こんにちは。
デルタ社が公開しているUZR(守備指標)をずっと追っている
てぃ(@th0m0m)です。
2018年のペナントレースが終了しましたので、
ファーストのUZRランキング詳細をまとめました。
「UZR」ってなんだろう?という人は、
守備を「指標」で評価ができる「UZR」とは?理解すると野球の楽しみが2倍に!
で詳しく解説しています。
この記事ではこんなことをまとめています。
- 2018年ファーストのUZRランキング
- ファーストUZRの詳細内訳
- 規定以下で上位に食い込む選手
昨年(2017年)のゴールデングラブ賞は・・・
- セ・リーグ → J・ロペス選手
- パ・リーグ → 銀次選手
となりました。
今年のゴールデングラブ賞は誰が選出されるのか・・・
このUZRランキングから予想できるかもしれません。
※この記事を書いているのは「選出前」です
だいたい5分程度で読める内容となってますので、
少々おつきあいください。
Contents
2018年ファーストUZR(守備指標)は山川選手がトップ
2018年ファーストのUZRは西武の山川選手がトップとなりました。
UZRは「12球団の平均レベルが0」となるので、
規定以上で平均レベル以上のUZRを記録しているのは全てパ・リーグの選手となっていますね。
UZRの詳細内訳も見ていきましょう。
※ロペス選手とビシエド選手のRngRが赤文字になってませんでした・・
- ARM (送球貢献)・・捕殺数だけでなく、走者の進塁をどれだけ抑止したかを計る指標
- DPR (併殺貢献)・・併殺が期待される状況で、どれだけ併殺を完成させたかを計る指標
- RngR(守備範囲)・・守備範囲の広さを表す指標
- ErrR(失策防止)・・平均的な失策発生状況と比較し、「どれだけ失策を犯したか」ということから貢献度を計った指標
山川選手の強みは「広い守備範囲」と「高い併殺獲得能力」です。
DPR(併殺貢献)とRngR(守備範囲)の指標は他選手と比較しても頭一つ抜けています。
これらの数値が高いということは、動きが機敏なんでしょう。
課題は失策数の多さでしょうか。
ErrR(失策防止)の数値は-2.7と、
規定以上の選手ではワーストの数値ですね。
失策数は14と多い結果となっています。
山川選手は失策数こそ多いですが、
それを差し引いても「守備範囲」と「併殺貢献」で守備に大きな貢献をした・・
とUZRから読み取れますね。
2018年UZR(ファースト)2位は井上選手。12球団1の守備範囲
ロッテの井上選手がUZR2位となっていますが、
大きな特徴は12球団1位のRngR(守備範囲)の数値です。
DPR(併殺貢献)の差で山川選手が1位となっていますが、
他2つの数値では井上選手が勝っています。
これは惜しいですね~。
井上選手も、この数値を維持したまま失策が減れば鉄壁のファーストになるでしょうね。
ロペス選手のUZRに注目!ErrR(失策防止)が高数値
ファーストで12球団1のErrR(失策防止)を記録したロペス選手。
守備イニング921回で失策は0。
守備機会は946度で無失策は1塁手の新記録とのこと。
いくら「失策数=守備力ではない」といっても、これは凄いですね。
ちなみにUZRのほうは-1.6と、
今年は平均以下の着地となっています。
守備範囲を示すRngRの数値が大きくマイナス。これが響きましたね。
それにしても・・・
2016年・2017年とRngR(守備範囲)の数値はかなり良かったのですが、
今年は「-4.1」と大きく数値を下げてしまいました。
ロペス選手は2018年で34歳となってます。
この「年齢」が守備範囲に影響しているのかどうかはわかりませんが・・
どうでしょうか。
上位4名のUZR推移について
UZRランキングのファースト上位4名の推移をグラフにしてみました。
2018年ファーストUZRトップの山川選手は、
後半戦からの躍進が目立ちますね。
前半は平均以下で推移してましたが、後半戦から一気に躍進です。
規定以下でUZRが高い選手
規定守備イニングには届かなかったものの、
UZRの数値が高い選手をピックアップしてみました。
UZRは積立式の指標なので、
守備イニング数が高いほどUZRの数値も高くなる傾向があります。
ただし、上がり下がりもある指標のため、
守備イニング数が極端に少ない場合は正直参考程度にしかなりません。
それを考慮しながら見る必要がありますね。
目立ったのが阪神のナバーロ選手でしょうか。
守備イニング数は260回程度ですが、
UZR4.8と高数値を叩き出しています。
もしイニング数が増えてもこの数値を維持できるのであれば・・・
当然UZRランキングのファースト1位争いに食い込んでくることになります。
しかし・・どうも今季限りで退団となるようなので残念ですね~。
2019年最新UZRランキングはこちらから
まとめ
もし宜しければ簡単なアンケートにご協力お願いします。
まとめますと・・・
- 2018年UZRファースト1位は山川選手
- 山川選手の強みは「広い守備範囲」と「高い併殺獲得能力」
- RngR(守備範囲)1位はロッテの「井上選手」
- ErrR(失策防止)1位は無失策を記録したロペス選手
ゴールデングラブ賞の予想はなかなか難しいですよね~。
あれは記者投票となりますので、
どうしても「印象」が決め手となります。
ということは・・・UZRの数値が高くても、
ErrR(失策防止)の数値が低いと失策数も多くなり、見栄えも悪くなりますよね。
過去の印象も邪魔をしますのでどうなるでしょうか。
セ・リーグは「無失策を記録」という強い印象があるロペス選手が最有力でしょう。
パ・リーグの方は難しいですよね。
UZRの指標を見ている人であれば、
当然山川選手や井上選手が第一候補にあがりますが・・・
UZRという指標は、
まだ日本では「一般的」とまではなっていません。
そう考えると・・・
失策数が少なく、昨年ゴールデングラブ賞を獲得している銀次選手か。
もしくは2015年、2016年にゴールデングラブ賞を獲得している中田選手か。
ファーストは「誰が受賞するか」もそうですが、
「誰がどのくらい投票数を獲得するか」にも要注目ですね~。
他ポジションの2018年UZR確定版は▽こちらからどうぞ。
▷【2018年セカンド】UZR(守備指標)ランキング 確定版
▷【2018年ショート】UZR(守備指標)ランキング 確定版
ちなみに、UZRはセイバーメトリクスの指標のひとつです。
「セイバーメトリクス」ってなに?という方には、
こちらで詳しく解説しています。
理解しておきたい指標などまとめてありますので、
ぜひどうぞ。
今更過ぎる話題ですけどこの年のロペス選手はシーズン途中で怪我で戦線離脱してしまいましたからね。
恐らくそれが影響で、年齢的にも今年もUZRが低ければ挽回は難しいと思います。
まぁ彼以上に難しい送球でも難なく捌く選手は横浜には居ないので欠かせない存在ですが。
ただ個人的な意見としてはファーストはちゃんと捕ってくれる安心感が第一だと思っていて、
山川選手や井上選手みたいな二桁失策の選手はそりゃGG賞は貰えないでしょうね。
特に山川選手は確かにバント処理なのを見ても機敏に動いてポテンシャルが高いのは分かりますが、
捕球・送球どっちも技術が発展途上で、失策で失点につながるケースが多かったからそりゃファンは評価しない。
(仮にもっと捕球の技術があったら源田選手は去年は恐らく一桁失策で済んだと思います)
「守備(技術)が上手い」と「失点を防ぐ貢献度が高い」はまた別の話だから中々難しい話です。
(どちらも高いレベルで両立している西武の源田選手の守備は凄すぎるというかただの化け物)
>山川選手や井上選手みたいな二桁失策の選手はそりゃGG賞は貰えないでしょうね。
この守備範囲等を維持したまま、
どれだけ捕球等の正確性をあげられるか・・ですね〜。
ロペス選手のような「安心感」というのは、
たしかに非常に大事だと思います。
日ハムで言うと中田選手も安心感は抜群ですしね。
いてくれるだけでチームの守備が引き締まるような感じがします。
このあたりはUZRだけでは語れない部分ですよね。