記事内の表の「Defense」のスペルが間違っています。
すいません・・・
こんにちは。
シーズン通してセイバーメトリクス系の指標ばかり見ていた
てぃー(@th0m0m)です。
ここでは2018年の総合指標「WAR」のランキングをまとめました。
上位20位ですね。
「WAR(総合指標)」とは何かと言いますと・・・
「代替え水準の選手」とは、平均よりも少し下に位置する選手ですね。
詳しくは・・・
近年重要視される指標「WAR」とは?貢献度を評価する野手の究極的な指標
で詳しく解説しています。
WARは「打撃成績・走塁成績・守備成績」を元にして算出されるため、
総合的な貢献度を測ることができる指標です。
2018年NPBでのランキングをまとめましたので、
しっかりと振り返っていきましょう。
だいたい5分程度で読める内容となってますので、
少々おつきあい下さい。
Contents
【2018年】NPBのWARランキング
他指標はこちらで詳しく解説しています。
【2018年】WARトップは柳田選手。圧倒的なOffenceの数値
2018年WARトップになったのはソフトバンクの柳田選手です。
ポイントとなったのは圧倒的なOffenceの数値ですね。
単純にOPSで比較すると・・・
- 丸 佳浩・・OPS1.096
- 柳田 悠岐・・OPS1.092
と、丸選手がトップに立ちますが・・・
- OPSは少し長打に評価が偏っているため修正→wOBA(攻撃指標)
- 球場補正を加算
- 走塁評価を加算
とした結果、
Offence指標での断トツトップは柳田選手となっています。
【2018年】WAR2位は山田選手。評価されたセカンドでの守備力
WARで2位となったのはヤクルトの山田選手です。
Offenceの指標では、
丸選手・ビシエド選手・鈴木誠也選手と比較すると少々劣ってこそいますが、
セカンドでのUZRの数値が良く、
結果としてWAR2位となりました。
補正の関係でセカンドやショートでUZRトップあたりに位置すると、
WARの数値も上がりやすいんですよね。
異彩を放つ源田選手のWAR。完全なDefense型
注目したいのは源田選手のWARですね。
2018年はNPBで8位と好成績となっていますが、
他の選手とは異彩を放っています。
OffenceとDefence指標のバランスに注目です。
通常WARで高数値を記録するためには、
長打力は外せない要素ですが・・・
源田選手は「ほぼ守備のみ」でWAR8位まで上り詰めています。
源田選手はUZR(守備指標)がショートで飛びぬけて高いため、
このように「守備のみ」でWAR上位に食い込んでくるわけですね。
源田選手のUZR(守備指標)については、
【2018年ショート】UZR(守備指標)ランキング 確定版
でも詳しく解説しています。
もともとショートはポジション補正が高いので・・・
ショートでUZRが飛びぬけると、
Defenseの指標は跳ね上がる仕組みになっているんですよね。
UZR(守備指標)の「ポジション補正」とは
デルタ社が算出しているWARで使用する「Defense」の指標は、
UZR(守備指標)が元になっています。
UZRに関しては・・・
守備を「指標」で評価ができる「UZR」とは?理解すると野球の楽しみが2倍に!
で詳しく解説しています。
しかしこのUZRは「ポジションごとの相対評価」であり、
そのままでは他ポジションとの比較ができません。
- 源田 壮亮(遊撃手)→2018年 UZR30.9
- 菊池 良介(二塁手)→2018年 UZR9.6
ポジションが違うため、
どちらの指標が凄い・・という評価はできない。
そのため、WARで使用するにはUZRの指標に「ポジション補正」を加えます。
ポジション補正を加えることで、
全ての守備位置を統合して比較ができるようになるわけですね。
例えば遊撃手としてUZR+-0でも、
遊撃手は一般的に機敏で守備力の高い野手が守っているため、
全ての守備位置を含めた「平均的な野手」が守る場合と比較すれば失点を防いでいる・・・
と評価ができる。
これを反映させるために出場量に対して一定の守備位置補正値を付与している。
WARにおけるUZR各ポジションの補正値について
デルタ社で使用している各ポジションの補正値は、
こんな感じになっています。
捕手 | 補正値 +18.1 |
---|---|
一塁手 | 補正値 -11.0 |
二塁手 | 補正値 +6.9 |
三塁手 | 補正値 -4.4 |
遊撃手 | 補正値 +4.8 |
左翼手 | 補正値 -8.9 |
中堅手 | 補正値 -1.0 |
右翼手 | 補正値 –4.4 |
DH | 補正値 -12.0 |
「UZR(守備指標)」に「ポジション補正」を合わせたものが、
WARで使用する「Defense」の数値となります。
これで異なるポジションでも数値として比較評価が可能となってきます。
まとめ
WARを見ていても思うのですが、
やはり打撃で評価されるために避けて通れないのは「長打力」ですね。
現代野球で高く評価されるためには、
「長打」は必要不可欠となってくるのがセイバーメトリクス系の指標を見ていて、
強く感じます。
短期決戦ではまた違いますが、
統計的に野球で必要とされるものは・・・
打者はいかにボールを強くたたき、打球を遠くへ飛ばせるか。
投手はいかに速い球を投げ、三振を取れるか。
ここに集約されてくるような気がします。
MLBではWARは重要視されている指標なので、
日本でも是非注目していきたいところですね。
ちなみに・・・
「セイバーメトリクス」ってなに?という方には、
こちらで詳しく解説しています。
理解しておきたい指標などまとめてありますので、
ぜひどうぞ。