こんにちは。
デルタ社が公開しているUZR(守備指標)ランキングを毎週追っている
てぃー(@th0m0m)です。
最初にお詫び・・というか注意事項です。
今回のUZRランキングが画像上では「9月18日」となっていますが、
9月17日時点(9月16日終了)の誤りです。
まぁ、一日程度ではUZRの指標はそんなに変わらないと思いますけど。
そもそも「UZR(守備指標)」ってなに?
というかたは守備を「指標」で評価ができる「UZR」とは?理解すると野球の楽しみが2倍に!で詳しく解説してますので、
ぜひ見てみてください。
UZRの指標は見ていくとすごく面白い指標なので、
もっと広まってほしいんですよね~。
さて、先週も触れましたが、
セカンドのUZRが広島菊池選手とヤクルト山田選手の2強となっています。
指標上では面白いほど両極端の2人なので、
またこの記事では少し詳しく見てみたいと思います。
UZRランキングの方では、
ファーストもなかなか大きな動きがありました。
だいたい5分程度で読みおわる内容となってますので、
少々おつきあいください。
Contents
ファーストUZR(守備指標)ランキング:山川選手がトップ!
ファーストは珍しく動きがありまして、
西武の山川選手が数値を伸ばしてトップとなりました。
先週までトップだった銀次選手は大きく数値を下げましたね。
それにしても・・・
UZRが守備イニング数が多ければ数値が高くなる傾向があるので、
守備力を比較したい場合は守備イニング数を揃える「UZR1000」で比較したりしますが、
上位5名はだいたい横一線ですね。
ポジション的に守備力の差がでにくいところだと思いますが、
上位5名は高いレベルで安定していると思います。
セカンドUZR(守備指標)ランキング:菊池・山田選手の違いとは
セカンドは菊池選手が縮まっていた「差」を再び広げてトップをキープ。
山田選手との差は「1.0」となっています。
それにしてもこの「菊池選手」と「山田選手」。
UZRの数値は僅差でも内容は全く違うんですよね。
ちょっとUZRの内訳をみてみましょう。
UZRは内野手であれば「DPR,RngR,ErrR」で構成されています。
- DPR (併殺貢献)・・併殺が期待される状況で、どれだけ併殺を完成させたかを計る指標
- RngR(守備範囲)・・守備範囲の広さを表す指標
- ErrR(失策防止)・・平均的な失策発生状況と比較し、「どれだけ失策を犯したか」ということから貢献度を計った指標
菊池選手と山田選手の「RngR(守備範囲)」と「ErrR(失策防止)」に注目です。
どうでしょうか。
指標から見ると、両選手の特徴はこんな感じです。
- 菊池選手・・守備範囲(RngR)は平均的だが併殺能力(DPR)が高く、またErrR(失策防止)の数値が高いことから、
普通の選手なら失策する可能性が高い難しい打球も数多く捌いている。 - 山田選手・・ErrR(失策防止)はマイナスで失策が多い傾向も、
抜群に広い守備範囲(RngR)がUZRの数値を押し上げている。
併殺獲得の能力(DPR)も高い。
失策数からでは測れない守備力。
「UZR」から読み解くとこんな感じで考察できます。
面白いですね~。これは良い例だと思います。
ショートUZR(守備指標)ランキング:源田選手には誰も追いつけない
もうショートは源田選手の独走です。
誰も追いつけないレベルになってますね。
源田選手の強みは「異常なほどの守備範囲の広さ」であり、
【2018年9月2日】UZR(守備指標)ランキング。大田選手が上昇中!で語った通りです。
さすがに今年のパ・リーグ遊撃手のゴールデングラブ賞は源田選手でしょう。
さすがに記者投票といっても・・・
サードUZR(守備指標)ランキング:松田選手が断トツトップ
サードもすでに松田選手が大きく抜け出しています。
これも他の選手は追いつけないでしょう。
2位~5位は横一線。
阪神の大山選手も案外悪くなさそうですね。
最近打撃が好調のようなので、
守備も磨き上げてほしいところです。
楽しみですね~。
レフトUZR(守備指標)ランキング:近藤選手がトップ
こちらも規定以上では日ハム近藤選手が断トツトップ。
しかし、「規定以上」では・・という条件付きですね。
守備イニング数が足りてない島内選手と金子選手が実は上にいるんですよね。
- 島内 宏明・・UZR13.6
- 金子 侑司・・UZR10.4
- 近藤 健介・・UZR 9.5
この2人が規定守備イニング数に達すれば、
近藤選手の順位は落ちることになるでしょうね。
センターUZR(守備指標)ランキング:桑原選手が差を縮める
センターは大島選手がトップですが、
桑原選手が差を詰めてきています。
桑原選手は昨年「UZR17.7」と高数値を叩き出している選手です。
爆発力は十分にありますので、
守備機会などの条件が揃えば一気にトップがひっくり返る可能性もあると思います。
それにしても・・・
2017年のゴールデングラブ賞はほとんどセンターから選ばれてますね。
守備の名手が揃うポジションだから当然といえば当然ですけど。
今年はどうなるでしょう?
ライトUZR(守備指標)ランキング:上林・平田選手が好調
ライトはいつもの3人・・ですが、
上林選手と平田選手が数値を伸ばしています。
大田選手は微増なので、差が開いた形ですね。
大田選手がこの2人を交わしてトップまで狙うのは難しいかなぁ。
まとめ
まとめますと・・・
- ファーストは山川選手がトップに立つ
- 菊池選手と山田選手はUZR僅差だが内容は全く違う
- センター桑原選手がトップとの差を縮める
来週も注目ですね!
ちなみにUZR(守備指標)はセイバーメトリクスの指標のひとつです。
「セイバーメトリクス」ってなに?という方には、
セイバーメトリクスとは?「指標」と「統計データ」で野球の楽しみを広げるで詳しく解説しています。
ぜひどうぞ。