UZRについて

巨人の坂本選手UZR(守備指標)をまとめてみた。※2014年〜2018年

こんにちは。
少しでも野球を楽しく観戦するために、
セイバーメトリクスの指標を簡潔にわかりやすく解説している
てぃー(@th0m0m)です。

セイバーメトリクスの指標の中でも最近注目されているのが「UZR」です。
ここのブログで様々な選手のUZRをまとめていますが、
今回はショート名手の坂本選手(巨人)のUZRをまとめていきます。

UZR(守備指標)とは?2018年ランキング
守備を「指標」で評価ができる「UZR」とは?理解すると野球の楽しみが2倍に!※2018年UZRランキング含む最近よく見かける「UZR」とはいったい何を意味する指標でしょうか? この指標を理解することによって、守備を客観的に「数値」で評価ができるようになります。 UZRは平均的な同じ守備位置の野手と比較して、「どれだけチームの失点を防いだか」という指標になっています。...

ここ2年のショートUZRは「源田選手」が存在感を示しています。

【2018年ショート】UZR(守備指標)ランキング 確定版2018年確定版のショートUZR(守備指標)ランキングです。1位は断トツトップで異次元の数値を叩き出す「源田選手」です。とにかく最大の特徴は広い守備範囲。RngR(守備範囲)の数値は異次元です。このあたり詳しく見ていきましょう。...

その前は巨人の坂本選手、
オリックスの安達選手が常にUZRの上位に位置していました。

そのあたりを含め、
詳しく見ていきたいと思います。
だいたい5分程度で読める内容となってますので、
少々おつきあいください。

坂本選手のUZR(守備指標)はショートトップクラス

坂本選手のUZR(守備指標)はショートトップクラス巨人の坂本選手UZR表
  • DPR (併殺貢献)・・併殺が期待される状況で、どれだけ併殺を完成させたかを計る指標
  • RngR(守備範囲)・・守備範囲の広さを表す指標
  • ErrR(失策防止)・・平均的な失策発生状況と比較し、「どれだけ失策を犯したか」ということから貢献度を計った指標

UZRは「同ポジションでの相対評価」なので、
坂本選手のみのUZRを切り出してもいまひとつわかりませんが・・・

2016年までのRngR(守備指標)の数値と、
ErrR(失策防止)の安定感は目を引きますね。

1年づつランキング表を見てみましょう。

坂本選手の2014年のショートUZRは3位の位置

2014年のショートUZR(守備指標)ランキング2014年ショートUZRランキング

2014年のUZRは3位となっています。
上と下の差がハッキリとした結果になっていますね。

圧倒的な守備範囲の広さを見せていたのは「安達選手」となっています。
次点では「今宮選手」。
その次に「坂本選手」という順番。

坂本選手は「DPR(併殺貢献)」も含め全ての指標でプラスと、
安定感があるのも特徴です。

坂本選手の2015年UZRは12球団トップ

坂本選手の2015年UZRは12球団トップ2015年ショートUZRランキング

坂本選手はゴールデングラブ賞こそ逃しましたが、
UZRの数値では12球団でダントツトップを記録。

昨年トップだった安達選手を抑えての1位なだけに、
価値ある数値だとですね。

数値の内訳も、併殺獲得・守備範囲・失策防止と全てにおいて高水準であり、
非常にバランスが良い選手・・というのが数値からわかります。

2016年は中島選手(日ハム)にトップを取られ2位の数値

2016年は中島選手(日ハム)にトップを取られ2位の数値2016年ショートUZRランキング

2016年は日ハム中島選手がUZRトップとなりました。

それにしても・・・
坂本選手はこの年にゴールデングラブ賞をとるわけですが、
やっぱり記者投票は「印象」の部分が強いので、
UZRの実績と1年遅れで受賞するケースもありそうですよね。

そう考えると指標は悪くても、
好印象が根強く残っていた鳥谷選手が、
ゴールデングラブ賞に残り続けていた理由がよくわかります。

ということで、
好成績を残した昨年から1年遅れでゴールデングラブ賞受賞しています。

RngR(守備範囲)の数値が落ちてくる2017年?

RngR(守備範囲)の数値が落ちてくる2017年?2017年UZRランキング

守備成績は向上を見せ、失策数は自己最少の9個とシーズン全体で初めて一桁にとどめ、
遊撃手としてリーグ1位となる守備率.987を記録[56]、2年連続のゴールデングラブ賞を受賞した。

引用元:Wikipedia-坂本勇人

とありますが、
UZR(守備指標)を見てみると「源田選手」の躍進が目立ちます。

確かに坂本選手は「ErrR(失策防止)」の数値は好数値となっていますが、
持ち味だった「RngR(守備範囲)」の数値が他選手と比較しても物足りないかな・・
というのが正直な印象。

年齢はこの年で28歳。
周囲のレベルが格段に上がってきたのか、
少々年齢やコンディションの影響で「守備範囲(RngR)」に影響がでてきたのか・・

このあたり、
UZRを見ていると世間一般の見方とは変わった見方ができてきます
UZR(守備指標)の面白いところです。
1年だけなら「たまたま」かもしれませんが・・・

2018年のUZRは源田選手に大きく引き離される

2018年のUZRは源田選手に大きく引き離される2018年ショートUZRランキング

源田選手がやばいぐらいダントツトップですが、
こちらは仮運営中の姉妹サイト「源田ドットコム」で詳しく解説しています。

2018年はUZRでは2位の数値ですが、
以前まで桁違いだったRngR(守備範囲)の数値が他選手と同等な位置となっています。
総合的にはまだまだ好数値ですが、
以前までの坂本選手と比較すると少し物足りないか。

もちろん怪我の影響もあると思いますが、
2年連続でRngR(守備範囲)の数値が低迷してきているのは気になる点です。
2019年の見所はここにありますね。

「RngR(守備範囲)」の数値がどうなるか
注目です。

まとめ

まとめますと・・・

  • 坂本選手の2015年UZRは非常に素晴らしかった
  • 2017年〜2018年は守備範囲に限りが見えてきた?
  • 2019年は坂本選手の「RngR(守備範囲)」に注目

ショートUZRは「源田選手が一強」の時代です。
やはり年齢には勝てないのか・・・?
坂本選手がどこまでついていけるのか、
2019年は「坂本選手のRngR(守備範囲)」の数値に注目ですね〜。

ちなみに、UZRはセイバーメトリクスの指標のひとつです。
「セイバーメトリクス」ってなに?という方には、
こちらで詳しく解説しています。

理解しておきたい指標などまとめてありますので、
ぜひどうぞ。

ABOUT ME
てぃー
物心がついた時から日本ハムファイターズのファン。 札幌移転を機に日ハムを追っかけて札幌へ6年ほど移住し、 福住周辺に住み込む。 詳細はこちらをどうぞ。 現在は埼玉県在住30代。 ネパールで野球を広めるNPO法人ラリグラスの会理事として活動中。

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