WHIP(Walks plus Hits per Inning Pitched)
「投球回あたり与四球・被安打数合計」)とは、野球における投手の成績評価項目の1つで、1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値。与四球数と被安打数を足した数値を投球回で割ることで求められる(死球や失策など、安打や四球以外による出塁は数えない)
<参考数値>
1.00未満=球界を代表するエース級
1.20未満=エース級
1.40以上=問題あり
Contents
有原投手の勝負球フォークは威力抜群!決して決め手不足ではない
有原投手の球種
- ストレート
- カーブ
- スライダー
- カット
- チェンジアップ
- フォーク
2018年4月終了時点で有原投手の被打率は0.257(対右0.267,対左0.241)。
突出して悪いというわけでもないが、
良いかと聞かれると微妙な数字ではあります。
テレビを見ていて「有原投手は決め手にちょっと欠けますかね」という部分があったのでデータを見てみたのですが、
少し違うかな・・と感じました。
有原投手の勝負球はフォーク。これに関しては抜群の威力を誇っています。
フォーク | ストレート | カット | スライダー | |
---|---|---|---|---|
被打率 | 0.056 | 0.281 | 0.400 | 0.416 |
被打数 | 18 | 32 | 10 | 12 |
被安打 | 1 | 9 | 4 | 5 |
フォークの被打率は0.056。これを打たせることができればほとんどアウトにできる計算です。
そしてこのフォークですが、基本的に追い込んだ場面で使用してきます。
打たれているのは投球の軸となるストレート・スライダー・カット。
これらの被打率が下がってくれば、もっと安心して見られるのですが・・・
有原投手 対右打者の球種割合
直球を軸にスライダーでカウントを整え、決め球はフォーク。
オーソドックスな本格派右腕のような球種割合となっています。
対右打者の被打率は0.267。
内訳をみると、直球0.240(25打数6安打)・スライダー0.500(10打数5安打)・フォーク0.100(10打数1安打)となっています。
スライダーの被打率こそ高いのですが、
ストライク(見逃しや空振り・ファウル)も取れているので狙われないように気を付ける必要がありそうです。
有原投手 対左打者の球種割合
対左打者になると一転、カットボールの比率が33%まで増えてきます。
対右打者には全く使用していませんでしたね。
直球系とカット・落ちる球と考えると、マルティネス投手の球種比率と似てきます。
対して有原投手のカットは現状対左打者で被打率0.400(10打数4安打)。
打数こそまだ低いですが、前に飛ばされるとやや不安です。
有原投手のカットボールもマルティネス投手のレベルまで上げることができればもっと楽な投球ができそうです。
※もちろん被打率が投球の全てではありません
まとめ:有原投手の球種割合や特徴をまとめてみた。決め手は鋭いフォーク!
有原投手の球種傾向をまとめるとこんな感じになっています。
対右打者
・直球を軸にスライダーでカウントを整えてフォークで勝負。スライダーは狙われると危険
・フォークは威力抜群
対左打者
・直球とカットが投球の中心となり、要所でフォークを使用
・カットボールは前に飛ばされるとやや不安
・フォークは威力抜群
有原投手のポテンシャルを考えると、もっと無双状態になっても良いと思います。
物足りませんよね。
課題となるのは追い込むまでの投球でしょうか。
与四球がここまで1と極端に低く、コントロールは良いタイプです。
逆にその点が打者からすると狙いやすいのかもしれません。
どうすれば良いのかと言うと・・常時もう一段階ギアを上げていくという方法もあります。
有原投手の直球平均球速(2018年)は約145㎞。
しかし、150㎞超えている直球は空振りこそ奪えてませんが、ほとんど前に飛ばされていません。
追い込むことができればフォークが使えますので、
有原投手の直球平均球速が150㎞付近まで上がってくれば、もっと安定した投球が期待できるかもしれませんね。
吉井投手コーチも著書で有原投手についてこのように述べてました。
有原航平みたいなタイプは、ひと昔前の大リーガーのような投げ方が合うかもしれない。
体の開きが早くなることは気にせず、「ぶん投げる」くらいの気持ちで、しっかり腕をふれるようにする。投げ終わった後に、体ごと1塁側に倒れこむようなフォーム。
吉井コーチの著書で述べていたこの部分。
なんとなくわかるような気がしてきました。
有原投手のポテンシャルはこんなものでは無いということがヒシヒシと伝わってきます。
日ハムの絶対的なエースになってほしいものですね。