こんにちは。
生まれたときから日ハムファンの てぃー(@th0m0m) です。
この記事を書いているのは8月4日。
日ハム-西武の天王山の試合を見ながら・・です。
この時期の首位争い直接対決を見れるのは幸せなことなんですが、
胃が痛い日が続きます(苦笑)
さて、今回の記事ではこの2点の疑問を解決していきたいと思います。
- QS(クオリティスタート)の目的と適用条件
もともとメジャーリーグでは割と昔から「QS(クオリティスタート)」
という指標を使い、
先発投手の安定度を測ったりしていたようですが、
日本で語られるようになったのは2008年頃・・と言われています。
たしかに日本で聞くようになったのは、割と最近ですよね。
なぜこのQS(クオリティスタート)が使用されるようになったか・・
なども含め、この記事で見ていきたいと思います。
あとよくある質問で・・
「QS(クオリティスタート)」はセイバーメトリクスの指標?
というのがありますが、厳密に言うとセイバーメトリクスとは別枠の指標となっています。
あまり気にする必要はありませんけどね。
およそ5分もあれば読める記事になってますので、
少々お付き合いよろしくお願いします。
Contents
野球の指標「QS(クオリティスタート)」の条件
QS(クオリティスタート)の条件は簡単です。
先発投手が6回以上を投げ、自責点を3以下に抑える
どうでしょう?簡単ですよね?
これは「先発投手がどれだけ試合を作れたか」というのを表します。
例えば・・・
QS(クオリティスタート)の例
8月2日オリックスvs楽天
- 美馬 学 →5回を投げて2失点(自責点2)
- ディクソン→6回を投げて1失点(自責点1)
この場合、美馬投手にはQSはつきません。
5回で降板しているのでイニング数が足りていないので当然ですよね。
逆に、ディクソン投手の方にはQS(クオリティスタート)がつきます。
適用条件である「6回以上」と「3自責点以下」という条件を満たしているからです。
2018年QS(クオリティスタート)ランキング
参考までにQSランキング(TOP10)を貼っておきます。
データは8月4日現在です。
QSは一般的に「パーセンテージ」で表します。
2018年現在、80%を超えるのは楽天の岸投手のみですね。
70%を超える投手は合計8名。
個人的な感覚ですが、
トップクラスで70%以上、ローテ投手なら60%は欲しいかな・・
といった感じでしょうか。
QS(クオリティスタート)の目的
では、なんで先発投手の評価に「QS(クオリティスタート)」を用いるのでしょうか。
先発投手の能力・成績を測るために使われる数字といえば「勝利数」が挙げられます。
しかし、この「勝利数」ですが・・
どんなに先発投手が頑張っても、
リリーフが打たれて同点にされてしまったり・・・
逆転されてしまえば勝ち投手の権利は消えてしまいます。
こういった場面はプロ野球を見ているあなたもよく目撃していると思うんですよね。
自分は頑張ったが、後続の投手が打たれたせいで自分は評価されない・・
というのはちょっと酷いと思いませんか?
この「自分ではコントロールできない部分」が大きいため、
こういった指標が使われるようになってきました。
QS(クオリティスタート)の注意点
これはよく聞かれる疑問点なんですが、
こういうケースはどうなるのでしょうか?
先発投手が6回を無失点で好投
↓
7回も引き続きマウンドへ上がる
↓
この先発投手が7回に4失点(自責点4)してしまう。
この場合は、結果として7回を4失点(自責点4)となってしまうため、
QSには含まれません。
HQS(ハイクオリティスタート)とは?野球の勝敗に直結する指標?
さきほど解説したQS(クオリティスタート)は6回3失点でしたね。
しかし6回3失点を防御率にしてみると・・どうでしょう?
防御率・・・4.50(6回3自責点)
※防御率の計算方法については防御率の計算方法とは?自責点との関係とは?防御率で投手は評価できるのかで詳しく解説しています。
ということで、
もうひとつハードルが高いHQS(ハイクオリティスタート)も提唱されています。
HQSの条件はこのとおり。
先発投手が7回以上を投げ、自責点を2以下に抑える
防御率に直すと・・・
防御率・・・2.57(7回2自責点)
この投球となれば、かなり勝ちに近づくのではないでしょうか?
ちなみに「防御率2.57」がどのくらい凄いかといいますと・・・
パ・リーグ 2018年9月5日防御率ランキング
- 岸 孝之・・・・2.54
- 7回2失点・・・2.57
- ポルシンガー・・2.56
- 上沢 直之・・・2.82
セ・リーグ 2018年9月5日防御率ランキング
- 大瀬良 大地・・2.21
- 7回2失点・・・2.57
- 菅野 智之・・・2.59
- 東 克樹・・・・2.65
どうでしょうか。
HQSは「エース級の活躍」ということになりますね~。
このHQSが多い投手はエース級の投手として評価されても良いのではないでしょうか。
まとめ
まとめますと・・・
- 先発投手を「勝敗数」で評価するのは困難(後続の結果に左右されるため)
- そのためQS(クオリティスタート)という形での評価が提唱される
- QSの条件は「6回を3自責点以下」
- HQSの条件は「7回を2自責点以下」
勝敗だけでは測れない先発投手の能力。
ぜひQSやHQSにも注目してみてください。
ちなみに「セイバーメトリクス」ってなに?という方には、
こちらで詳しく解説しています。
理解しておきたい指標などまとめてありますので、
ぜひどうぞ。