こんにちは。
少しでも野球を楽しく観戦するために、
セイバーメトリクスを簡潔にわかりやすく解説している
てぃー(@th0m0m)です。
近年注目されている打撃の指標「wRC+(得点創出力)」。
この指標、簡単に説明しますと・・・
を表しています。
もう少し詳しく内容を知りたい人は、
【野球】wRC+の打撃指標とは?球場補正値(パークファクター)含めて比較が可能
この記事ではこんなことがわかります。
- wRC+の数値が高い選手
- wRC+の数値が低い選手
- wRC+の数値の見方
日本では、
wRC+などのセイバーメトリクス系の指標を扱っているサイトは非常に少ないため、
ここでは「日本一わかりやすく」解説しながら、
一緒に見ていこうと思います。
だいたい5分程度で読める内容となってますので、
少々おつきあいください。
Contents
【2018年】wRC+(得点創出)ランキング上位20位
wRC+の見方として、
例えば「柳田選手のwRC+207」という数値。
これは・・・
ようするに、
リーグ平均的な選手の約2倍得点を創出しているということですね。
ちなみにこの数値、
球場の補正も含まれてますので、
理論上は球場による有利不利は無くなっています。
wRC+の数値を高めるには「長打」が必要不可欠
当然ではありますが、
高いwRC+の数値を叩きだすには圧倒的な長打力が欲しいところですね。
注目は上位10名の「ISO(長打力)」の高さです。
NPB平均は約0.130程度と言われており、
「0.200以上であればかなり長打の割合が多い」
ということになりますが・・
この上位10名にはISO(長打力)0.300以上がうようよしていますねぇ。
化け物揃いです(笑)
ISOに関しては、
プロ野球で見かけるISO(IsoP)とは。打者の長打力がわかる便利な指標
でも詳しく解説しています。
【2018年】wRC+(得点創出)”ワースト”ランキング上位20位
逆にwRC+が低いのはどういった選手でしょうか。
そのまま「長打が少ない」「打率も低い」「出塁率も低い」ということになりますが・・
リーグの平均的な打者は「wRC+100」となります。
例えば安達選手の場合ですが・・・
安達選手wRC+は47。
平均的な選手を100%とすると、
安達選手は47%しか得点を創出できていない・・
という見方になるわけですね。
それにしても、
やっぱり打撃指標が良くないと、
表右側の総合指標WARの数値も総じて良くないですね。
源田選手のみWARで好数値を叩き出してますが、
これは異例でしょうね。
wRC+は打率と同じく「規定打席以上」で参考に
wRC+は数式上の関係で、
打率と同じように少ない打席数では数値が跳ね上がったりするため、
参考にならなくなります。
そのため、できるだけ規定打席数以上で見ることと、
それ以外では「参考程度の数値」として見るのが良いでしょう。
まとめ
それにしても、
やはり打撃に関しては柳田選手がNPBの中で頭一つ以上抜けてる存在ですね〜。
「本塁打」のみで見ると上はいるのですが、
セイバーメトリクス系の指標では、
柳田選手が「現役最強打者」とも言えるでしょう。
ちなみにセイバーメトリクスの指標で一般的になってきている指標といえば、
日本では「OPS」です。
しかし、OPSはやや長打に偏っていたり、
他の指標も含め球場による有利不利もでてきてしまいます。
wRC+はそういった指標に球場補正を加え、
平等にした上で各打者で得点創出力を相対評価で比較ができるので、
ぜひ注目して継続的に見ていきたい指標ですね。
その他セイバーメトリクスの指標について知りたい方は、
セイバーメトリクスとは?「指標」と「統計データ」で野球の楽しみを広げる
で詳しく解説しています。