wOBA(Weighted On Base Average)
- 計算方法:複雑なため記事一番下の方に記載
- 概要:打者が打席あたりにどれだけチームの得点増に貢献しているか・・を評価する指標。OPSよりも各項目の評価が適正化されており、よく使用されるようになってきた指標。
OPSは長打をやや重要視しすぎと言われている。
また、wOBAの平均値は0.330付近となっている。
OPS(攻撃力の指標)に関しては、
「OPS」は打者の攻撃力を計る指標!その計算方法と意味。で解説しています。
Contents
wOBA(得点貢献度)とOPS(打撃力)の違い
最近重要視されてきている指標のwOBAという得点貢献度を計る指標。
いったいどういった指標なのでしょうか。
簡単に表すと・・・
wOBAは得点への貢献度を表す指標。平均は0.330あたり。
となっています。
打撃の指標といえば有名なのがOPSですが、いったいどう違うのでしょうか?
OPSの問題点
- 「出塁」が過小評価されている
- 「長打」が過大評価されている
OPSは「長打率+出塁率」という簡単で分かりやすい計算式のため非常に人気のある指標のひとつとなっています。
しかし、得点との相関性は高いものの、
上記のように「長打」と「出塁」に対する評価が正確ではない・・
という意見もあるのです。
この問題が修正されたものがwOBA(得点貢献度)とされています。
wOBA(得点貢献度)の指標の見方
wOBA(得点貢献度)の数値は0.330付近が平均的な水準となるように調整されています。
※出塁率と同じような数値の大きさに揃えています
それを踏まえて、2018年6月15日時点でのwOBA(得点貢献度)ランキングを見てみましょう。
2018年wOBA(得点貢献度)ランキング
2018年6月15日時点 規定打席以上10位まで
正直なところ、OPSとそこまでかけ離れたランキングにはならないようです。
ロペス選手に関しては、ちょっと差があるかな・・といった程度でしょうか。
現在12球団でwOBAの数値が一番高いのは日ハムの近藤選手です。
ちなみにOPSでもトップは近藤選手ですね。
wOBA(得点貢献度)の計算式
計算式はやや複雑となってます。
wOBA=
{0.692×(四球-故意死球)+0.73×死球+0.966×失策出塁+0.865×単打+1.334×二塁打+1.725×三塁打+2.065×本塁打}÷(打数+四球-故意四球+死球+犠飛)
簡単に見てみますと、
各結果に対して「係数」を掛けて、打席数に近い数値で除する・・という感じでしょうか。
※正確には打席数ではありません
この「係数」は出塁率に近い大きさにする役割も持っているため、
シーズンごとに異なるようです。
そして、細かい「係数」の違いはそれほど結果に影響を与えないというのも頭に入れておきたいところです。
まとめ:wOBA(得点貢献度)とは?
まとめるとこんな感じでしょうか。
- OPSよりも正確に得点貢献度を算出できる
- 平均値は0.330付近になるように毎シーズン調整されている
- 札幌ドームの電光掲示板に表示されている
OPSは多少問題があると言われているとはいえ、
ランキングを見るとwOBAとOPSはそこまで大きく順位が変わる・・・ということも
無さそうです。
なので、あまり気にしすぎる必要はなく・・・
wOBA(得点貢献度)はOPSよりも、ちょっと正確に貢献度を表せるようになった。平均は0.330付近。
程度に覚えておけば良いと思います。
まぁ、数年後にはOPSよりもwOBA(得点貢献度)の方が人気になっている可能性もありますけどね。
ちなみに「セイバーメトリクス」ってなに?という方には、
こちらで詳しく解説しています。
理解しておきたい指標などまとめてありますので、
ぜひどうぞ。