この記事を書いているのは4月20日。
おそらく日ハムファンのあなたはこう感じているでしょう。
点数が入らない・・・
1試合得点は3.1点。
これではエース級が登板しない限り勝てませんね。
それでも借金マイナス1で3位に位置しているのですから、
投手陣の頑張りが感じられます。
- 楽天→1試合平均4.7点
- ソフトバンク→1試合平均3.6点
- 日本ハム→1試合平均3.1点
- 西武→1試合平均5.3点
- ロッテ→1試合平均3.5点
- オリックス→1試合平均3.5点
まぁ、今年の見どころは「ここから栗山監督がどのように立て直すのか」でしょう。
現在日ハム監督8年目、7年間でAクラス5回と実績を残している栗山監督です。
「名将」という言葉が実にふさわしいと思いますが、
その栗山監督がどのように動き、チームを作っていくか。
これは日ハムファンとしては注目したいところです。
そこで、せっかくなので「野手」と「投手」の評価を別々に見ておきたいと思います。
おすすめなのは「WAR」という総合指標を使って見る方法です。
「WAR」に関しては・・・
近年重要視される指標「WAR」とは?貢献度を評価する野手と投手の究極的な指標で詳しく解説しています。
また、データはデルタ社が1.02 ESSENCE OF BASEBALLで公開しているものを使用しています。
Contents
野手の「WAR」は11位と得点力に苦しむ日ハム
「WAR」を簡単に説明しますと・・・・
同じ出場機会分を「代替え水準の控え選手」が出場する場合に比べて、
どれだけチームの勝利数を増やしたかを表す指標。
となりますが、
ここではチーム別で比較するだけですので、
「数値が高ければ優秀」
ということだけ考えておけば良いでしょう。
野手総合指標のWARは12球団中11位。
野手指標の悪さが際立っていますね・・・
野手の「WAR」は主に3つの指標から成り立っています。
- 打撃指標・・Batting
- 走塁指標・・Base Running
- 守備指標・・Fielding
このあたりも少し見ていきましょう。
打撃指標の評価は大幅マイナスの11位
4月19日終了時点では、
打撃指標の「Batting」の数値はマイナス14.5と、12球団中11位の状況です。
得点力の低さからこの結果には納得の数値ですね。
やはりこの部分をなんとかしなくてはいけません。
走塁評価は6位と標準付近の評価
走塁評価はマイナス0.7ですが、
12球団中6位の評価。
打てないのであれば、走塁で得点力をカバーしたいところですが、
現状目立った評価にはなっていないですね。
物足りない数値ではあります。
守備評価も11位と大幅マイナス評価に
打てず走れずであれば、
しっかり守りたいところですが・・・守備評価も非常に厳しい結果となっています。
各ポジション別の守備指標「UZR」は毎週こちらで更新しています。
昨季UZRが好数値だった西川選手、大田選手も2019年は数値の出だしは悪く、
中田選手もマイナスからスタートしてる・・というのが大きいですかね。
ただし、開幕してまだ20試合弱ですのでUZRの数値はプラスにもマイナスにも大きく振れます。
ここから一気に大幅プラスになる可能性もあるので、
参考程度に見ておいた方が良いですね。
投手の「WAR」は2位と大健闘
表を見てもらうとわかる通り、
投手の「WAR」は12球団中2位と大健闘しています。
試合を見ていると「打線と投手の歯車が噛み合わない」という感じを受けますが、
数値でもハッキリとでているようですね。
逆に言えば、野手を立て直すことができれば優勝争いに加われるチームになれる・・
ということでしょう。
栗山監督の手腕が問われるところです。
まとめ
まとめますと・・・・
- 投手陣は12球団トップクラスの評価
- 主な課題は得点力のアップ
- 打撃・守備指標は12球団でワーストクラス
しかし、ファンとしてはこれを悲観的にとらえるのではなく・・・
栗山監督がどのように立て直していくのか
個人的にはこの部分が非常に興味深いですね。
こちらも勉強になります。
今回はチーム別の大雑把な課題を洗い出しました。
ここからどのようにチームが変化していくのか、要注目ですね〜。
ちなみにWAR(総合指標)はセイバーメトリクスの指標のひとつです。
「セイバーメトリクス」ってなに?という方には、
セイバーメトリクスとは?「指標」と「統計データ」で野球の楽しみを広げるで詳しく解説しています。
ぜひどうぞ。