5月14日、大谷投手は7回途中1失点(11奪三振,被安打3,与四球2)の好投。
しかし、後続が打たれ勝ち負けは付かず。
↑大谷投手が降板した後に中継ぎが打たれて機嫌が悪い
前回登板の記事はこちらからどうぞ。
凄みを増す大谷投手の修正力
スライダーの安定性
前回登板はシアトルの湿った気候もあり投げやすいされてきましたが、
今回は本拠地に戻りエンゼル・スタジアム。
注目を握るのはスライダーでしたが、見事にコントロールしていました。
際立ったのが、スライダーのボール率です。
・4月登板:スライダーのボール率→33.8%
・5/7:スライダーのボール率→28.6%
・5/14:スライダーのボール率→20.0%
全てストライクゾーンに入れれば良いというわけではありませんが、
スライダーをしっかりコントロールできていることは伝わってきます。
そして、いつも日ハムの吉井コーチはこうコメントしています。
大谷投手のスライダーはこの日どうだったでしょうか。
・4月登板:スライダーの低め率→41.3%
・5/7:スライダーの低め率→71.4%
・5/14:スライダーの低め率→64.0%
5月に入ってから、しっかりとスライダーを低めに集めることができています。
このスライダーが決まることで打者はストレート一本に絞れなくなり、
投手優位に試合を進めていけますね。
大谷投手の球種割合
この日(5/14)の球種割合は下記の通りです。
前回登板から比較するとカーブ・スプリットの割合が増え、ストレートの割合が減りました。
大谷投手のストレートは現在被打率が非常に高いので、
変化球でストライクを取れているのであればこういう形は一つの理想でしょう。
変化球を多く見せて、ストレートでカウントが取れれば良しです。
このストレートに差し込まれれば、スプリットも効いてくるという好循環です。
大谷選手の最大の武器はこの修正力と回復力
バッティングでもフォームを変更後に即結果を出し、周りを驚かせていますが、
このスライダーの修正力も凄い。
こんなに早くスライダーを修正できるとは正直思っていませんでした(笑)
もちろん今後もこれを継続できるかどうかはわかりませんが・・
そしてついつい忘れがちなのが、大谷選手の回復力も最大の武器でしょう。
大きな長所はその「回復力」。僕は彼の大きな長所のひとつに「体力」があると思う。
投手と野手の両方を同時にこなすには、コンディション管理が重要なのは言うまでもないが、そもそも人並外れた体力がなければ、実現はできない。
吉井コーチが著書でこう述べています。
大谷選手の最大の武器のひとつは「回復力」。
平然とこなしているので見ている側はついつい忘れがちですが、
この回復力(体力)は驚異ですよね。
ただし、それと同時に体力は加齢とともに確実に落ちてきます。
その体力が落ちてきたときが、どちらか一方に専念する時ではないでしょうか。
もうひとつ吉井コーチが著書でこう述べています。
大谷は日本でも夏場には疲れがでていた。体がしぼんでいるように見えたこともある。
涼しい北海道で、ドーム球場が本拠地でもそうなのだから、メジャーではコンディション調整がより難しくなるだろう。
この疲労が出てきたとき、どのようにコンディションを整えていくのか注目したいところです。
怪我だけはしないでほしいですね。
しかし、この吉井コーチの本は素晴らしいと思います。
ブログを読んでいくれてる方はお気づきかと思いますが、
すでに僕の教科書になっています(笑)
まとめ:際立つ大谷投手の修正力。スライダーが安定して大きな武器に。
- 前回登板と同様にスライダーが低めに制球できている
- そのためストレートでもカウントが取れて好循環
- これを実現できる修正力と回復力が最大の武器
課題もありますが、目に見えて一歩づつ前進してくれているので、
こちらとしては見ごたえがありますよね。
短い期間でも日ハムに在籍してくれてたのが本当にありがたいなぁ・・と今更ながら思います。
あ、ちなみに吉井コーチのこの本オススメです。
今度レビュー記事書きますね。
日ハムに関して僕たちからは見えない部分を書いてくれてるのでありがたい・・・