前回の”有原投手はなぜ勝てないのか。2018年データをひっくり返して徹底分析.1“では、
有原投手の球種別被打率をみました。
今回はこちらの続きになります。
カウントを作るための変化球被打率が異様に高い
- スライダーの被打率→0.521
- カットの被打率→0.500
決め球のフォークは素晴らしい
- フォークの被打率→0.070
ストレートの被打率も良いとは言えない
- ストレート被打率→0.323
Contents
日ハム有原投手:カウント別の被打率
まずは投手有利となる2ストライク時の被打率を見ていきたいと思います。
ここが悪いとどうにもなりませんからね笑
有原投手:2ストライク時の被打率
ここまで「B0-S2」と「B2-S2」は優秀な被打率の成績を残しています。
理由は簡単で、このカウントではフォークを打たせているからです。
「B1-S2」では他の球種を投じたときに若干安打を打たれていますが、
特に目立つのが「B3-S2」のカウントです。
有原投手ですが、2018年フルカウント時はフォークをほとんど投じてきません。
- フルカウント時のフォーク比率→11.1%
- フルカウントを除いた2ストライク時フォーク比率→33.3%
下記はフルカウント時の投球一覧です。
当然フォークはボール球を打たせる球ですので、
フルカウント時はなかなか使いにくい部分がありますよね。
そうなると勝負球は、ストレートもしくは右打者であればスライダー、
左打者であればカットを選択することになります。
これらの球種は被打率が高い球種なので、結果として被打率が高くなるのは納得です。
フォークは抜群なので、フォークを使えるカウントであれば有原投手優位
有原投手:0ストライク時の被打率
Oストライク時に関しては、単純に被打率で語れない部分も多いと思います。
打者が打ちにくるということは、その球種を狙っている可能性があるからですね。
※打者にとって不利な球は見逃せるということ
ということは・・当然被打率は高くなりがちですが・・
有原投手と有原投手以外の日ハム先発陣の平均を比較してみたいと思います。
う~ん、やはり日ハム先発陣として比較しても被打率は高いですね。
ようするに・・・
狙われると、かなり高確率(平均以上の確率)で安打にされる
ということになりますね。
球種を読まれていたとしても高い被打率に感じますね~。
なぜでしょうか。
有原投手:1ストライク時の被打率
1ストライク時も同じ傾向ですが、念のため貼っておきます。
しいて言えば、B0-S1のカウントでは少しマシな結果となっています。
まとめ:有原投手の球種別被打率・カウント別被打率を見てみて
「球種別の被打率」と「カウント別の被打率」を分析してみてわかったこと。
気になる点
- ストレートの被打率は高い
- 対右打者に使用する「スライダー」の被打率が異様に高い
- 対左打者に使用する「カット」の被打率が異様に高い
- 0ストライク時の被打率は非常に高い
良い点
- フォークは抜群で、決め手は鋭い
- 追い込めばフォークで打ち取れるため、2ストライク時の被打率は優秀
しかし、なんでしょうね。
ここまでスライダーとカットの被打率が高いとは思いませんでした。
さて、ここからが大事なんです。
なんで有原投手をこうやって分析したかと言うと・・・
- ここからどの部分を修正してくるのかを見たい
- そして、「やっぱプロはすごいなぁ」と感動したい
問題点がわからないと、その後修正してきた点がわからないですからね。
これもまたプロ野球を楽しむひとつの方法だと思います。
当然、有原投手には日ハムのエースになってくれるよう期待してますので、
頑張ってほしいものです。
日ハム有原投手はなぜ打たれてしまうのか・・の関連記事はこちら。
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