こんにちは、てぃー(@th0m0m)です。
データが増えてきてエクセルが重くなってきた・・・好スペックのパソコンに買い替えたいなぁ・・・
先日は有原投手をデータひっくり返して徹底的に分析していたのですが、
今回は高梨投手です。
高梨投手の2018年6月18日時点の成績
防御率はパ・リーグ規定到達者の中では11位。
WHIPの数値は10位であり、そこそこの結果ではあります。
勝敗は時の運もありますし。
WHIPの指標に関してはWHIPの意味と計算方法について。知っておくと便利な投手の指標で詳しく説明しています。
そんな高梨投手はどんな投手なのか、どの部分に強みがあって、どこが弱点なのか。
データをひっくり返して見てみようと思います。
注目したいのは「対右打者」の対戦成績が悪いことです。
そして、1番気になるのが「カウント0ストライク」からの対右打者の被打率。
これが非常に悪いんです。
少し長くなりますが、お付き合いください。
Contents
2018年高梨投手の球種比率
まずは高梨投手の持ち球を把握しておきたいところです。
- ストレート・・平均球速143.2km
- カーブ・・・・平均球速115.8km
- スライダー・・平均球速125.1km
- フォーク・・・平均球速132.5km
高梨投手の特徴は、やはり威力のあるストレート。
この球でグイグイ押していくのが特徴的な本格派の投手ですね。
高梨投手:対右打者の球種比率
高梨投手の対右打者球種比率です。
ストレートを軸にカーブで緩急をつけ、フォークで打ち取る。
これほどわかりやすい投手はいないのではないか・・と思えるほどの本格派。
ストレートが走っている時は見ている方も気持ちが良いですよね。
高梨投手:対左打者の球種比率
基本的なスタイルは対左打者になっても変わりません。
少しストレートの比率は高くなりましたね。
さて、ここからが本題です。
高梨投手の課題「対右打者」
高梨投手は右投げです。
通常セオリーでは左打者の方が有利と思えるところですが・・・
注目は「対右打者の被打率」です。
高梨投手の対左右打者成績 2018年6月18日時点
対左打者の被打率は0.207と良好です。
それに比べて対右打者の被打率は0.307と高い結果となっています。
いったいどの球種が打たれているのでしょうか?
高梨投手:球種別の被打率
2018年6月18日時点での高梨投手の球種別被打率です。
注目は当然「対右打者の成績」です。
フォークは対右打者でも対左打者でも素晴らしい数字です。
気になるのが投球の中心となる「対右打者のストレート被打率」。
被打率が高いですね~。
投球を見ていると、カウントで狙い打ちされてる印象があったので、
「対右打者のカウント別ストレート被打率」を見てみたいと思います。
これ正直気になっていたんですよ。
高梨投手:対右打者のカウント別ストレート被打率
今日の本題はここですね!
表は2018年6月18日時点での「対右打者カウント別の被打率」です。
注目するべきは「0ストライク」からのストレート被打率。
以前に有原投手はなぜ勝てないのか。2018年データをひっくり返して徹底分析.2で日ハム先発平均を見たとき、
下記のような数値でした。
カウント0ストライク時のストレート被打率
- 日ハム先発平均・・被打率0.385
- 有原投手・・・・・被打率0.537
- 高梨投手・・・・・被打率0.654 ※今回のデータ
カウント0ストライクということで、被打率が全てではありませんが・・・
それにしても前に飛ばされれば7割近くの確率で安打にされているというのは、
ちょっと打たれすぎですね。
これは完全にストレート一本にヤマを張られている
と考えることができると思います。
これですね、高梨投手を見ていてなんとなく「もやもや」していたのは・・
ちなみに2ストライク時のストレート被打率は0.107と、うってかわって抜群の成績です。
これは恐らく・・
打者の頭の中に「フォーク」がチラついていてストレートにヤマを張れない
という部分が大きいのだと思います。
もちろん、追い込まれてしまうと際どいコースも手を出していかないといけない・・
という部分もありますが、それを加味しても追い込んでしまえば素晴らしい数字ですね。
なんとか若いカウントでも「的を絞らせない」ということができれば、
0ストライクからの被打率も下がってくるかもしれません。
高梨投手の特徴はフライ率の高さ
もうひとつ抑えておきたい高梨投手の特徴が「フライ率の高さ」ですね。
下記表は12球団フライ率のランキングです。
規定投球回数到達者の中で12球団中6位のフライ率の高さ。
これは、ストレートに力があることの証明でもあると考えられます。
高梨投手のひとつの特徴として覚えておくと良いと思いますね。
「フライアウトが多いときは調子が良い」と考えることもできますし。
まとめ
まとめますと・・・・
- 対右打者の被打率が悪い
- 投球の中心であるストレートの対右打者被打率が悪い
- カウント0ストライク時のストレート被打率が非常に悪い
- フォークは素晴らしく、決め手は十分
それにしても、あのフォークの成績は素晴らしいですね。
これは有原投手と同じで、決め手は十分です。
やはり課題となるのは、右打者に対して追い込むまでの組み立て、投球ですね。
今後はここに注目していきたいと思います。
これが改善されたとき、高梨投手は日ハムのエースの位置にいるかもしれません。