長打率(Slugging percentage)
- 計算方法:長打率=塁打÷打数
- 概要:1打数あたりの塁打数の期待値を表す指標
✖ 長打の割り合い
長打率の計算方法。一体何の指標なのか?
長打率とは、塁打数の期待値を表す指標です。
長打が多ければ数値も高くなりますが、
基本的には単打でも数値は上昇します。
「長打率」の意味を知りたくてこのページを開いた場合・・「えっ?」と思いますよね?
単打でも数値は上昇する?
これを読み解くには「塁打(塁打数)」というのを把握する必要があります。
何故かと言うと、長打率を求める数式は・・
長打率=塁打÷打数
となるからです。
まずは次を見てみましょう。
長打率を読み解くカギとなる「塁打(塁打数)」とは?
塁打(total bases)
野球における打撃記録の一つで、下記の式によって算出されます。
- 塁打=単打×1+二塁打×2+三塁打×3+本塁打×4
例:安打数100(単打70 二塁打20 三塁打5 本塁打5)=塁打数145 となります。
この「塁打数」に打数を割ったものが「長打率」となります。
長打が多ければ「塁打数」は当然高くなりますが、
「長打の割り合いではない」と覚えておけばオッケーです。
単打で長打率は上がる?
ここがもう一つのポイントで、基本的には「単打」でも長打率は上昇していきます。
どういうカラクリでしょうか。
2017年規定打席到達打者で長打率1位は柳田選手です。
・柳田 悠岐:長打率0.589
単打の塁打は1となります。
単打1本のみ打った場合の長打率は下記となります。
・長打率1.000=1(塁打1)÷1(1打数)
と、いうことで通常規定打席に達している打者であれば、
単打1本でも増えるだけで長打率は上昇することになります。
そのため「長打率=長打の割り合い」とは単純に言えないわけなのです。
まとめ:今さら聞けない「長打率」の意味と計算方法
- 長打率は塁打数の期待値を表す指標
- 長打率は長打の割り合いではない
- 塁打数を打数で割ったものが長打率
計算方法等は特に難しくないのですが、
長打率の計算方法があまり知られていないため、間違えられやすいようです。
それに「長打率」という言葉が紛らわしいですよね。
英語で言うと「Slugging percentage」と言うそうです。
もう少し良い日本語はなかったのでしょうか。