大谷投手を完全分析

大谷投手のストレートはノビるのか?フォーシームの回転数が示すもの

みっち
みっち
・・・(何か見てる)
てぃー
てぃー
何見てんの?・・それはMLB.com?
みっち
みっち
メジャーの球速はっやっ
てぃー
てぃー
ランキング見ても160km以上が多いね。
みっち
みっち
で、ちゃんと大谷くんも入ってる。よかった。
てぃー
てぃー
上位は大谷投手とHicks投手、Chapman投手で占めてるな・・
MLB(2018年)上位3人の最高球速

  1. Hicks,Jordan→101.6mph(約163㎞) 球種:ツーシーム
  2. Chapman,Aroldis→101.3mph(約162㎞) 球種:フォーシーム
  3. 大谷投手→101.0mph(約162㎞) 球種:フォーシーム

てぃー
てぃー
しかし、その割にはここ2戦ともこのストレートが打たれてる気がする。スプリットが今一つ決まらないから、ストレートを狙われてる・・というのもあるだろうけど。
もう少し詳しく見てみようか

フォーシームとツーシームについて知りたい方は
フォーシーム(4シーム)とツーシーム(2シーム)それぞれの特徴」をどうぞ。

フォーシーム(4シーム)とツーシーム(2シーム)の違いとは?最近よく耳にする「フォーシーム」と「ツーシーム」の違いとはなんでしょうか?この記事ではこの2つの違いや特徴。握り方について解説しています。特にメジャーリーグ中継などではよくこのワードがでてきますよね。どちらも知っておくと野球観戦が楽しくなりますので、しっかりと抑えておきましょう。...

大谷投手:メジャー平均をやや下回るストレートの回転数。ノビが今一つ?

ここ2戦、大谷投手のストレート被打率は0.642(14打数9安打)
狙われているにしてもかなり不安が残る数字となっています。
下記表はここ2戦のストレート全球です。

ストレートの回転数が多ければ、それだけ直線に近い軌道のストレートになると言われています。
※回転軸の関係等もあるため、回転数が全てではありません
下記は大谷投手とメジャー平均・チャップマン投手との比較表です。

Four-seam(2018年) 平均球速 平均回転数 最高球速 最高球速における回転数
大谷 翔平 97.36mph(155.8km) 2,201.72rpm 101.0mph(161.6km) 2,242rpm
Chapman Aroldis 98.43mph(157.5km) 2,514.22rpm 101.3mph(162.1km) 2,538rpm
MLB平均 92.7mph(148.3km) 2,262.46rpm


大谷投手は球速こそメジャートップクラスの数値を誇っていますが、回転数に関してはメジャー平均を少し下回っています。
現段階では変化球の精度もそうですが、ストレートの質の改善も必要になってくると思われます。
しかし、僕がずっと気になってるのは吉井コーチのこの言葉。

ちなみに160キロを投げられる大谷翔平の回転は「普通」。そのため球速のわりにノビが少なく、空振りよりもゴロが多いのが特徴だ。

引用元:吉井理人 コーチング論

速球の回転数に関しては、これはもう一種の才能だと思う。
もし回転数が少ない球を
投げているのであれば、回転を上げる努力をして平均値に近づこうとするよりも、逆に回転の少ないことを生かす方法を考えるべきだろう

引用元:吉井理人 コーチング論

これを読んだとき、ハッと考えさせられました。

短所を修正して平均レベルにするよりも、自分の長所を伸ばすことに時間を使う。
もしくは短所をそのまま長所に変えることを考える。

スポーツのみに関わらず、一般社会でもよく言われる言葉ですが・・
改めて気づかされました。さすが吉井コーチ。

では大谷投手のストレートはどのように改善していけば良いのか。
回転数が少ないことを生かすため、ツーシームの道を進むべきなのか?
吉井コーチは大谷投手のついてもう一つ、著書でこう話しています。

投手・大谷の完成度はまだ3割。彼の投球フォームはまだ固まっておらず、「コツ」をつかんでいるな、という感じはしない。試合ごとにばらつきもけっこうある。原因は下半身の使い方にあるとみている

引用元:吉井理人 コーチング論

やはり二刀流をしている分、投手の方の完成度はまだまだ低い状態のようです。
しかし逆を言えばしっかりとフォームが固まり、
完成度が高くなった時は狙っていても打てないストレートが完成するかもしれません。

まとめ:気になる大谷投手のストレート回転数。ノビのある直球にするには?

まとめると以下のような感じです。

まとめ

・ストレートの最高球速はメジャーでもトップクラス
・ストレートの回転数は現状平均をやや下回る
・投手大谷の完成度はまだ3割
下半身の使い方を覚え、フォームが固めることが必須

しかし、完成度3割の状態でMLBの強打者とここまで戦えるのですから、
ポテンシャルは計り知れないものがありますね。
数年後には最強の選手になっていることを期待しましょう。

そして、この記事内でも引用させて頂いた吉井コーチのこの本。マジでオススメです。
特に日ハムファンの方はぜひ読んでみてください。

ABOUT ME
てぃー
物心がついた時から日本ハムファイターズのファン。 札幌移転を機に日ハムを追っかけて札幌へ6年ほど移住し、 福住周辺に住み込む。 詳細はこちらをどうぞ。 現在は埼玉県在住30代。 ネパールで野球を広めるNPO法人ラリグラスの会理事として活動中。

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