- Hicks,Jordan→101.6mph(約163㎞) 球種:ツーシーム
- Chapman,Aroldis→101.3mph(約162㎞) 球種:フォーシーム
- 大谷投手→101.0mph(約162㎞) 球種:フォーシーム
もう少し詳しく見てみようか
フォーシームとツーシームについて知りたい方は
「フォーシーム(4シーム)とツーシーム(2シーム)それぞれの特徴」をどうぞ。
大谷投手:メジャー平均をやや下回るストレートの回転数。ノビが今一つ?
ここ2戦、大谷投手のストレート被打率は0.642(14打数9安打)。
狙われているにしてもかなり不安が残る数字となっています。
下記表はここ2戦のストレート全球です。
ストレートの回転数が多ければ、それだけ直線に近い軌道のストレートになると言われています。
※回転軸の関係等もあるため、回転数が全てではありません
下記は大谷投手とメジャー平均・チャップマン投手との比較表です。
Four-seam(2018年) | 平均球速 | 平均回転数 | 最高球速 | 最高球速における回転数 |
---|---|---|---|---|
大谷 翔平 | 97.36mph(155.8km) | 2,201.72rpm | 101.0mph(161.6km) | 2,242rpm |
Chapman Aroldis | 98.43mph(157.5km) | 2,514.22rpm | 101.3mph(162.1km) | 2,538rpm |
MLB平均 | 92.7mph(148.3km) | 2,262.46rpm | ー | ー |
大谷投手は球速こそメジャートップクラスの数値を誇っていますが、回転数に関してはメジャー平均を少し下回っています。
現段階では変化球の精度もそうですが、ストレートの質の改善も必要になってくると思われます。
しかし、僕がずっと気になってるのは吉井コーチのこの言葉。
ちなみに160キロを投げられる大谷翔平の回転は「普通」。そのため球速のわりにノビが少なく、空振りよりもゴロが多いのが特徴だ。
速球の回転数に関しては、これはもう一種の才能だと思う。
もし回転数が少ない球を
投げているのであれば、回転を上げる努力をして平均値に近づこうとするよりも、逆に回転の少ないことを生かす方法を考えるべきだろう
これを読んだとき、ハッと考えさせられました。
短所を修正して平均レベルにするよりも、自分の長所を伸ばすことに時間を使う。
もしくは短所をそのまま長所に変えることを考える。
スポーツのみに関わらず、一般社会でもよく言われる言葉ですが・・
改めて気づかされました。さすが吉井コーチ。
では大谷投手のストレートはどのように改善していけば良いのか。
回転数が少ないことを生かすため、ツーシームの道を進むべきなのか?
吉井コーチは大谷投手のついてもう一つ、著書でこう話しています。
投手・大谷の完成度はまだ3割。彼の投球フォームはまだ固まっておらず、「コツ」をつかんでいるな、という感じはしない。試合ごとにばらつきもけっこうある。原因は下半身の使い方にあるとみている。
やはり二刀流をしている分、投手の方の完成度はまだまだ低い状態のようです。
しかし逆を言えばしっかりとフォームが固まり、
完成度が高くなった時は狙っていても打てないストレートが完成するかもしれません。
まとめ:気になる大谷投手のストレート回転数。ノビのある直球にするには?
まとめると以下のような感じです。
・ストレートの最高球速はメジャーでもトップクラス
・ストレートの回転数は現状平均をやや下回る
・投手大谷の完成度はまだ3割
・下半身の使い方を覚え、フォームが固めることが必須
しかし、完成度3割の状態でMLBの強打者とここまで戦えるのですから、
ポテンシャルは計り知れないものがありますね。
数年後には最強の選手になっていることを期待しましょう。
そして、この記事内でも引用させて頂いた吉井コーチのこの本。マジでオススメです。
特に日ハムファンの方はぜひ読んでみてください。