UZR(守備指標)については守備を「指標」で評価ができる「UZR」とは?理解すると野球の楽しみが2倍に!で詳しく解説しています。
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西川選手のUZR(守備指標)を見てみる
2018年中堅手UZR(守備指標)ランキング
規定守備イニング(所属チームの投球回数の1/2)到達者のみ
※標準ではUZR1000がトップにくるように並んでます
中堅手(2018) | UZR1000 | UZR | 守備イニング数 | ARM | RngR | ErrR |
---|---|---|---|---|---|---|
高山 俊 | 12.8 | 2.3 | 183 | 0.8 | 1.5 | 0.1 |
桑原 将志 | 10.1 | 1.9 | 186 | 2.9 | -1.2 | 0.1 |
丸 佳浩 | 7.7 | 1.7 | 216.2 | -1.7 | 3.3 | 0.1 |
西川 遥輝 | 6.1 | 2.1 | 340.2 | -2.5 | 4.4 | 0.2 |
荻野 貴司 | 4.8 | 1.5 | 304.1 | 1.4 | -0.1 | 0.2 |
青木 宣親 | 4.2 | 1.2 | 281.2 | -0.9 | 1.9 | 0.2 |
大島 洋平 | 3.2 | 1.1 | 331.1 | 1.6 | -0.7 | 0.2 |
長野 久義 | -3.5 | -0.6 | 183 | -0.7 | -0.1 | 0.1 |
秋山 翔吾 | -4.3 | -1.4 | 325 | -2.4 | 1.5 | -0.5 |
柳田 悠岐 | -6.2 | -2.0 | 313 | 0.1 | -2.3 | 0.2 |
宗 佑磨 | -19.3 | -6.4 | 331 | 0.4 | -7 | 0.2 |
UZR(守備指標)=ARM(送球貢献)+RngR(守備範囲)+ErrR(失策防止)
・ARM(早急貢献)
外野手の送球による貢献を得点換算したもので、捕殺数だけでなくどれだけ走者を進塁を抑止したのか・・も評価対象となる。
・RngR(守備範囲)
守備範囲の広さを表す数字。
・ErrR(失策防止)
平均的な失策の発生状況と比較し、どれだけ失策を犯したか・・ということから貢献を計り得点換算したもの
UZR1000
・1000イニングあたりの守備での貢献。UZR(守備指標)は守備イニング数が多いほど高数値となる傾向があるため、
守備能力を比較する場合はUZR1000を使用して守備イニング数を揃える必要がある
西川選手のUZR(守備指標)は現在2.1で中堅手2位の数値となってます。
その中でもやはり群を抜いて目立つのが守備範囲の広さを示すRngRの数値。
表を見てもらうとわかりますが、
西川選手のRngR(守備範囲)は4.4と断トツで12球団1位の数値となっています。
センターは各球団名手を揃えてきます。
ということは・・・
UZR(守備指標)という数値は各ポジション別に12球団の平均レベルを0.0としているので、
センターの平均レベルは他ポジションと比較しても高くなることが予想されます。
その中でも12球団トップのRngR(守備範囲)数値を叩き出しているので、
素晴らしい活躍ですね。
守備力を比較するUZR1000は4位。原因はARM(送球貢献)にあり。
UZR(守備指標)は守備イニング数が多いほど数値は上昇しやすくなります。
ということは、
守備力を比較したい場合は守備イニング数を揃えてあげる必要がありますよね。
そこで活躍するのがUZR1000です。
このUZR1000で西川選手を見てみると、中堅手全体の4位に位置しています。
RngR(守備範囲)は断トツ1位だったのに、何故UZR1000で4位になってしまうのか。
表を見て頂くとわかる通り、
ARM(送球貢献)の数値が-2.5と著しく劣っています。
外野手の送球による貢献を得点換算したもの。捕殺数だけでなく、
どれだけ走者の進塁を抑止したかも評価の対象となる。
ただでさえ強肩の選手がひしめくセンターというポジション。
ちょっと送球部門では分が悪そうです。
課題と言えば課題ですが、肩の強さは天性の部分があって改善はなかなか難しい。
技術の部分でどこまで補えるか・・となるでしょうか。
まとめ:12球団トップの守備範囲を示す西川選手のUZR
- 西川選手の守備範囲は12球団トップ
- 送球に関する数値(ARM)は評価が低い
- UZR(守備指標)は現在2位 UZR1000は現在4位
短所を見てもしょうがないので、
とにかく長所である守備範囲の広さ。
ここだけは負けずに12球団トップを突っ走ってほしいところです。
西川選手の記事を更新しました(2018年6月23日)。