UZR(守備指標)のこと?そうだね、今年はここまで順調にきているみたい。昨年の数値は中田選手にしては良くなかったからね。

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日ハム:中田選手のUZR(守備指標)を見てみる
下記は中田選手2015年以降一塁手としてのUZR(守備指標)です。
注目して頂きたいのはUZR1000の数値。
中田 翔選手 | UZR1000 | UZR | 守備イニング数 | DPR | RngR | ErrR | 失策数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2015年 | 5.4 | 6.5 | 1218.2 | 0.5 | 3.4 | 2.6 | 5 |
2016年 | 8.8 | 10.7 | 1211.2 | 3.4 | 6.8 | 0.4 | 8 |
2017年 | 0.8 | 0.9 | 1097.2 | 2.3 | -4.0 | 2.6 | 8 |
★2018年 | 9.0 | 2.1 | 237 | -0.3 | 3.0 | -0.6 | 1 |
UZR(守備指標)=DPR(併殺貢献)+RngR(守備範囲)+ErrR(失策防止)
・DPR(併殺貢献)
併殺が期待される状況で、どれだけ併殺を完成させたか・・ということから貢献を計り得点換算したもの
・RngR(守備範囲)
守備範囲の広さを表す数字。
・ErrR(失策防止)
平均的な失策の発生状況と比較し、どれだけ失策を犯したか・・ということから貢献を計り得点換算したもの
UZR1000
・1000イニングあたりの守備での貢献。UZR(守備指標)は守備イニング数が多いほど高数値となる傾向があるため、
守備能力を比較する場合はUZR1000を使用して守備イニング数を揃える必要がある
5月月初現在、中田選手のUZR(守備指標)は2.1。
1000イニング換算のUZR1000で他の年と比較してみますと、
一塁手としては自己ベストのペースできています。
もう少し内訳を見てみますと、守備範囲を示すRngRの数値が現時点で3.0と高水準。
ErrR(失策貢献)は現時点ではたまたまマイナスになってしまっただけで、
守備イニング数が増えてくれば、現在の中田選手なら数値を上げてくると期待できます。
続いて2015年以降の一塁手UZR(守備指標)ランキングを見てみたいと思います。
2015年一塁手UZR(守備指標)ランキング
一塁手(2015) | UZR1000 | UZR | 守備イニング数 | DPR | RngR | ErrR |
---|---|---|---|---|---|---|
中田 翔 | 5.4 | 6.5 | 1218.2 | 0.5 | 3.4 | 2.6 |
畠山 和洋 | 4.0 | 4.7 | 1174.2 | 0.7 | 3.5 | 0.5 |
J・ロペス | 2.7 | 3.2 | 1198.2 | 2.1 | -0.7 | 1.8 |
新井 貴浩 | 2.0 | 1.9 | 946.1 | -0.4 | 0.2 | 2.1 |
E・メヒア | -3.0 | -2.8 | 924.1 | -1.1 | -2.6 | 1.0 |
M・ゴメス | -3.8 | -4.4 | 1152.2 | -1.0 | -3.0 | -0.3 |
2016年一塁手UZR(守備指標)ランキング
一塁手(2015) | UZR1000 | UZR | 守備イニング数 | DPR | RngR | ErrR |
---|---|---|---|---|---|---|
J・ロペス | 9.0 | 9.4 | 1045 | 1.3 | 4.6 | 3.5 |
中田 翔 | 8.8 | 10.7 | 1211.2 | 3.4 | 6.8 | 0.4 |
内川 聖一 | 8.5 | 8.4 | 981 | -0.3 | 9.7 | -1.0 |
M・ゴメス | 4.5 | 4.9 | 1107 | -0.6 | 5.9 | -0.3 |
新井 貴浩 | -2.3 | -2.2 | 943 | -0.3 | -2.8 | 0.9 |
銀次 | -3.9 | -4.1 | 1037.1 | -0.9 | -4.7 | 1.4 |
D・ビシエド | -5.4 | -4.8 | 879.2 | -0.1 | -1.2 | -3.4 |
E・メヒア | -7.2 | -5.6 | 783 | -0.6 | -5.6 | 0.5 |
阿部 慎之介 | -20.1 | -14.2 | 706.1 | -0.6 | -10.0 | -3.7 |
この年の中田選手のUZR(守備指標)をもう少し詳しく見てみると、
特にDPR(併殺貢献)の指標が他の選手と比較して高いことがわかります。
RngR(守備範囲)も良いのですが、これに加えて併殺を良く取れていた・・というのがわかります。
中田選手は動きも機敏で、尚且つ肩が強いので併殺を取る力は高いのだと考えることができますね。
2017年一塁手UZR(守備指標)ランキング
一塁手(2017) | UZR1000 | UZR | 守備イニング数 | DPR | RngR | ErrR |
---|---|---|---|---|---|---|
J・ロペス | 6.8 | 8.2 | 1201 | 0.6 | 7.2 | 0.5 |
銀次 | 3.9 | 2.6 | 660.1 | 0.4 | 1.3 | 0.8 |
D・ビシエド | 1.5 | 1.1 | 757.2 | -0.3 | 1.4 | 0.1 |
中田 翔 | 0.8 | 0.9 | 1097.2 | 2.3 | -4.0 | 2.6 |
阿部 慎之介 | -6.2 | -5.8 | 934.1 | -0.5 | -4.1 | -1.2 |
2017年中田選手のUZR(守備指標)は一塁手として自己ワーストの数値でした。
あくまでも考察に過ぎませんが、下記理由が考えられるのではないでしょうか。
- WBC開催があったことによる早期調整からの疲労
- 打撃成績の不振
- 上記2つからによる集中力の低下
DPR(併殺貢献)とErrR(失策貢献)の数値は平均以上で悪いわけではありませんが、
守備範囲を示すRngRの数値が突出して悪い(-4.0)結果となっています。
万全の状態であれば、中田選手のRngR(守備範囲)がここまで悪くなるというのは考えにくく、
シーズン通してコンディションが優れなかったか、集中力が欠けていたか・・もしくは両方になるのか。
そういった理由が考えられると思います。
2018年一塁手UZR(守備指標)ランキング
一塁手(2018) | UZR1000 | UZR | 守備イニング数 | DPR | RngR | ErrR |
---|---|---|---|---|---|---|
井上 晴哉 | 13.4 | 3.0 | 222.1 | 0.1 | 3.4 | -0.5 |
今江 年晶 | 10.0 | 1.5 | 151.1 | 0.6 | 0.5 | 0.4 |
中田 翔 | 9.0 | 2.1 | 237 | -0.3 | 3.0 | -0.6 |
内川 聖一 | 5.5 | 1.2 | 222 | -0.9 | 2.0 | 0.1 |
J・ロペス | 1.8 | 0.4 | 247 | -0.2 | -0.2 | 0.9 |
T-岡田 | 1.1 | 0.2 | 194 | 0.2 | -0.5 | 0.5 |
山川 穂高 | 0.3 | 0.1 | 252 | 1.5 | -1.5 | 0.1 |
坂口 智隆 | -3.0 | -0.5 | 175 | -0.2 | -0.2 | -0.1 |
W・ロサリオ | -9.8 | -2.3 | 231 | -0.2 | -2.1 | 0.1 |
岡本 和真 | -10.8 | -2.7 | 248 | 0.3 | -3.2 | 0.2 |
D・ビシエド | -11.4 | -2.1 | 183.1 | -0.3 | -1.5 | -0.2 |
それにしても、個人的に気になるのはロッテの井上選手。現時点で一塁手としてUZR(守備指標)はトップ。
守備範囲を示すRngRの数値は中田選手を上回っていますね。
この先、井上選手の守備は注目して見ていきたいと思います。
まとめ:日ハムの名手中田選手のUZRを見てみる
- 5月月初の段階ではUZR(守備指標)自己ベストペース
- 昨年低迷していたRngR(守備範囲)の数値が回復している
- 上記のことからコンディションは良いと思われる
現時点ではUZR(守備指標)の数値は高水準できているので、ファンとしては一安心です。
このまま怪我無く無事に1年過ごしてほしいと願うばかり。
しかし、今年は清宮選手の状況によってはレフトを守る機会も増えてきそうです。

中田選手のレフトとしての2018年UZR(守備指標)データも手に入るので楽しみが増えます。
今年はなかなか面白い年になりそうですね。