こんにちは、生まれたときから日ハムファンの
てぃー(@th0m0m)です。
今回は日ハム有原投手の「クローザー経験後」についてです。
クローザー経験後の有原投手、
7月の月間MVPを取ったりと、素晴らしい投球が続いていますね~。
クローザー後の7月と8月の防御率も1.22となっており、
この短期間でまるで別人のようになっています。
では、なにが変わったんでしょうか?
日ハムファンなら気になりますよね。これ。
使用する球種の比率も見てみたのですが、そこまで大きな変化はありませんでした。
結論から言ってしまうと・・
ストレートの質に大きな違いがでてきている
有原投手。
リリーフを経験する前と後でストレートの平均球速に結構大きな違いが。リリーフ前→平均145.1km
リリーフ後→平均147.2km
※先発時のみ150kn以上
リリーフ前→10.2%
リリーフ後→16.1%
※先発時のみやはりストレートの威力は投球の基本なのか。#lovefighters
— てぃー @ファイターズドットコムと🇵🇭 (@th0m0m) 2018年8月11日
有原投手②
リリーフ経験前と後でストレート内角率に大きな差。ストレート
リリーフ前→内角率7.2%
リリーフ後→内角率19.4%要するに…
クローザー経験したことにより、・ストレート平均球速2kmUP
・内角をしっかり使うようになったこれが立て直せた大きな理由か。#lovefighters
— てぃー @ファイターズドットコムと🇵🇭 (@th0m0m) 2018年8月11日
このストレートが改善されたことにより、
変化球の被打率が大きく向上しているんです。
このあたりを詳しく見ていきたいと思いますので、
5分少々おつきあい頂きたいと思います。
日ハム有原投手のストレート平均球速と150㎞以上の比率
ツイッターでも書いた通り、
まずはこれです。
- ストレートの平均球速が2km上がった
- ストレートで150km以上の比率が上がった
データは先発時のみのものとなっています。
結論・・
ストレートが強くなった。
リリーフ前の平均球速→145.1km(297球)
リリーフ後の平均球速→147.2km(211球)
平均球速が147.2kmと、かなり大きく向上しましたね。
クローザー経験後の有原投手は、
しっかりと腕を振り切って力強いストレートを投げ込んでるシーンが多く見られます。
そして150㎞以上を計測することも多くなりました。
リリーフ前の150㎞以上比率→10.2%
リリーフ後の150㎞以上比率→16.1%
150㎞以上を計測することも増えてきました。
よく吉井コーチも言っていましたが・・
変化球を生かすためにも、まずは力強いストレートが必要。
ストレートが力強くなったことが、有原投手復活のひとつの要因となっています。
日ハム有原投手のストレート内角比率について
もうひとつストレートで大きく変わったのがこれです。
ストレートを内角に投げるようになった。
クローザー前の有原投手は、
正直に言ってストレートを内角へ投じる比率は低い傾向でした。
日ハム先発投手平均が約19%なのに対して・・・
有原投手のストレート内角比率は約7%。
詳しくは過去の分析記事でも書いています。
日ハム先発平均と比較してもかなり低いですね~。
しかし、クローザー経験後はこれが改善されています。
クローザー経験後の有原投手、ストレート内角比率は約19%。
日ハムの先発平均と同じ比率まで上昇してきました。
ストレートについてまとめますと・・
- ストレートの平均球速が上がった
- ストレートで150㎞以上を計測することが多くなった
- ストレートを内角に投げるようになった
これが有原投手復活の要因となっていると考えます。
この「ストレートが強くなる」ことによって何が起こるのか・
変化球で勝負ができるようになること。
つまり、変化球の被打率が向上することです。
日ハム有原投手の変化球被打率について
有原投手、フォークに関してはクローザー前から無敵状態でしたが、
それ以外の変化球はめった打ち状態でした。
表の通り被打率は0.435。
これではさすがにキツイですね・・・
これがクローザーを経験した後は劇的に改善。
被打率は0.130まで向上しています。
これはまるで別人・・・
参考までに有原投手の2018年球種比率(先発時)はこの通りです。
変化球の被打率が向上した要因はこう考えます。
ストレートが強くなり、内角を攻めるようになったから
投球の原点はストレート。
今回は、これをガツンと思い知らされた感じがしましたね。
日ハム有原投手のストレート被打率
ちなみに有原投手のストレート被打率も改善しています。
それでも多少高めではありますが、
狙ってストレートを打たれても凡打で打ち取れるケースが増えてきたようです。
まとめ
まとめますと・・・
- ストレートが力強くなった
- ストレートで内角を攻めるようになった
- 結果として変化球の被打率が劇的に向上した
好投が続く要因は、
変化球の被打率が向上したことが大きいと思います。
そしてその理由の根底にあるのはやはりストレートの質でしょうね。
力強いストレートがあってこその変化球。
勉強になりました。このブログで有原投手を追っかけていて良かったです(笑)
ひとつ思うのは・・・
クローザー経験前も捕手は内角を要求していたと思うんですよね。
もう一回「クローザー前」のコース比率を見てもらいたいのですが・・
クローザー経験前。
内角の要求が少ないのであれば、
外角比率が他先発平均よりも増えるはずなんです。
※ストレートを真ん中に構えることはそんなに多くないと思うので
しかし外角比率は他先発平均と比較しても同程度。
それでありながら有原投手のストレートはコース真ん中の比率が高い。
仮説ですが、ようするに・・・
捕手は内角に要求しているが、投げ切れず真ん中に集まってきてしまう
これがクローザー経験したことにより改善されてきた・・・
と見ることができますかね。
う~ん、人間ってちょっとしたきっかけで変わるものですね。
この配置転換を決断した栗山監督は凄いと思いますねぇ。
また・・有原投手が不調時の原因分析については、
以前3記事書いております。
良かったら見ていってください。
▷日ハム有原投手のストレート内角率は課題のひとつ?気になるコース比率
▷有原投手はなぜ勝てないのか。2018年データをひっくり返して徹底分析.2
▷有原投手はなぜ勝てないのか。2018年データをひっくり返して徹底分析.1